きのうきょうと涼しい日が続いています。 こんな天気ではとても川には入れません。入る気にもなれません。梅雨寒
今月9日から7月22日まで宮城県美術館において 『東北三都市巡回展 ルーヴル美術館からのメッセージ:出会い』 が開催されています。 きのう一人で行ってきました。
この展覧会は、大震災後の日本の人々へ向けて連帯の気持ちを表したいという、ルーヴル美術館の支援によって企画されたもので、”出会い”というテーマに基づいて、ルーヴル美術館の8つの美術部門より、古代文明から近代ヨーロッパやオスマン帝国時代のイスラム美術まで様々な分野の作品23点が公開されています。
きょうは工芸や彫刻の一部を紹介します。といってもパンフレットの写真となりますが。
※ 【母性愛】 ハルポクラテス神に乳を与えるエジプトの女神イシス: エジプト ・ 紀元前660-530年頃 ・ 23×7×17センチ
※ 【夫婦・恋人】 エジプトの家族の像:ネプセニと妻バケット、その息子 ・ エジプト ・ 紀元前
1450年頃 ・ 87×35×33.5センチ
個人的には、やはりエジプトの作品が好きですね。 思わず引き込まれ、見入ってしまいます。
※ 【友情】 イタリアの陶製の食器: 握手をする手が描かれた 「グッピオの深皿(写真下)」 と 「デルータの水盤(写真上)」 ・ 1520-1530年頃
デルータの水盤 32.5センチ
グッピオの深皿 23.4センチ
※ 【三美神】 ≪三美神≫の装飾置時計 ・ パリ ・ 1770年頃 ・ 高さ80×幅38センチ 白大理石と金箔を施したルイ15世様式のブロンズです。 機能よりも豪華な装飾を重視し、あらゆる角度から鑑賞できる作品。 とっても洗練された綺麗なものです。
※ 【三美神】 130年頃 ・ 大理石 ・ 高さ38×幅40センチ
三美神とは、ゼウスとアフロディーテ(またはゼウスとエウリュノメ)の娘たち、アグライア・エウプロシェネ・タレイアのことをいうそうです。
アグライアは「最も完璧な美」を、エウプロシュネは「喜び」を、タレイアは「豊穣」を象徴しています。
この巡回展は岩手県(4/27-6/3)、宮城県(6/9-7/22)、福島県(7/28-9/17)で開催されます(されました)。 宮城県の場合は高校生以下は無料、大学生は150円(でも免除の制度あり)、大人でも300円という安さです、平常展の料金です。合わせて平常展も見られます。
これもルーヴル美術館が、被災者への連帯の気持ちを伝えたいこと、厳しい状況だからこそ芸術に触れる機会が必要であり、作品を通して連帯の気持ちを伝えることが美術館として最良の方法だと考えた結果実現できたことです。 ありがたいことです。 いろいろな皆様方の支援に感謝です。