あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

福寿草の里

2007-03-10 23:13:59 | プチドライブ・地域の事

ばぁちゃんがショートステイへ行くと、まず考えるのが何処へ出かけようかだ。
今回のショートステイは幸か不幸か夫は昼間の勤務で
時間を制限される心配もないときてる…チャンス♪

前々から行ってみたかった福寿草の里
喜多方市山都町沼ノ平という山間の福寿草の群生地として有名な所。
去年は残念ながら時期を逃し行けずじまいだった。

9時半にばぁちゃんを送り出し、ヒメ様の散歩と残った家事を終えたら
時はすでに11時を回っていたが…まだ時おり白いものが風と一緒に舞っていた。
どうしようか、あまりひどい時は諦めようかと半分半分の気持ちで
取りあえず喜多方方面へと車を走らせるうちに見えてきた晴れ間。
オッシャ! 天は味方した…私に計画を続行せよとの思し召しなのか

ところが、我が愛車にはナビが搭載されてないので
予めネットで調べた地図をメモに書き写し準備は万端だった…はずだったのに
メモを家のコタツの上に置き忘れてしまった@@;

まぁ それでも大体は頭に詰め込んできたはず…こぼれてなければ。

喜多方市に入って山都町を目指せば良いと思ったのが間違いの元だった。
西会津へ出る道路の方をひたすら走り気がつけば野沢…。
通る道すがら、福寿草の“ふ”の字もなかったなぁ~と、仕方なしなし引き返した。
だが、山都町はそんなに大きい町ではない、きっと近くなはずだと
途中でガソリンスタンドで聞けば、少し走るが…と詳しく説明をしてくれた。

しばらく走ると目印の小学校が見えて、その脇の曲がりくねった道を走り上れば
段々になった休耕田の先に黄色い点々が見え隠れしていた。
とうとう辿り着いた福寿草の群生する里。



そこは当たり前のように福寿草が咲いているとしか表現できず
民家の軒先にさえたくさんの福寿草が顔を覗かせ
いちめんなのはな…と詩があるが、一面に福寿草が咲きほころんでいた。
つい先日まで雪だったのに、今日は柔らかい暖かな日差しを一杯に浴びて
福寿草も気持ち良さげに花びらを広げていた。

 

思いっきり深呼吸をした。
黄色い可愛い花が、一瞬にして色濃くなった!

平日の為か人っ子一人いなくて思う存分に福寿草を満喫でき
遠い道のりではあったが来て良かった…心からそう思った。
あの人里離れた山村の、地区のみんなが大事にしている福寿草
有名になれば多くの人が見学に来る。 それはそれで良い事だと思う。
ただ何時までも踏み荒らされる事のないように自然のままで咲き続けて欲しいものだと。

美しいものを写真に収めたいのは誰でもが思うはずだ
少しでも綺麗に大きく…と、してはならない事を忘れてしまう人も居る。
自然は自然のままだから美しいのだと思う。

ブログ友のるるぷぅさんの記事は語る。
ぜひここを見て欲しい。 こちら






人里離れた山道にさえも舗装されている。
そこに住む人の生活も便利になり、だがその便利さと引き換えに失ってきたものもある。
帰り道の段々の田んぼに水が張られ、月夜の晩には田んぼの数だけの月。
そんな風景が見られることはなくなったのだろうな…枯れた雑草に多い尽くされていた。

福寿草の美しさに、いろんな事を考えさせられた一日となった。

今日の一枚、もちろん福寿草





コメント (27)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする