あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

新盆供養

2011-08-14 23:11:16 | 日々雑事

昨日は盆の入りで、我が家でも早朝に迎え火を焚きご先祖様をお迎えした。
朝から暑い日で、すでに盆休みに入った夫は例年の如くお墓掃除へと
その後にヒメの散歩へと出掛けて行った。

私はといえば、帰って来るばあちゃん始めご先祖さまの為に
お膳を用意して供物を飾ったりと…なにかと忙しく過ごし
特にばあちゃんが好きだった山菜おこわ炊いて供えた。

14年前にあんなに好きだった山菜おこわを目の前にして食べられずに
寝たきり生活になってしまったので、最後のお別れの時も
何とか見つけて持たせてあげる事が出来たが
新盆で帰って来るばあちゃんに、せめて腹いっぱいに食べさせたいと
いそいそと準備などをしていた。

今年は新盆なのでお経をあげていただくのだが
我が地区にはお寺があっても住職はいない、そういう地区が何箇所かあり
真言宗である大きなお寺の住職が兼任しているので
檀家もかなりの数になり、新盆に一軒ずつ回っていたのでは
住職さまは寝ずにまわってもお盆の間には回り切れない数になる。

なので檀家の新盆のお宅の方からお寺に来てもらい
まとめてお経をあげる…いわば簡素化?とも違うのかな?
10年ほど前のじいちゃんの時は、まだばあちゃんがいたので
夫が一人で出かけてきたが、今回は私も一緒に行く事にした。

盆の入り前日である12日4時から約1時間行われ、時間を少しまえにしてお寺に到着し
地区の顔見知りの方が先に来られていたので一緒に座る事にした。
住職さまと他2人のお坊様の3人で現れて定刻通りに読経が始まった。

新仏を持つ家族が、一人の人も家族全員で来る人も…総勢200人前後だろうか
かなりの人が集まりシンと静まりかえっている。
季節も暑い盛りで大きな扇風機が何台かでは
大きな本堂では、とても流れる汗を押さえる事も出来ずにいた。

戸を開けていただいても良いです。とのお坊様の言葉に
開け放された入口から風と蝉しぐれが飛び込んで
当たり前だけどお盆なのだと実感した。

そんな中しめやかに読経が始まり…なんと通る声なのだろうか。
お坊様になる資格を得るには大学へ行くのだけど
そこにはオンチな人は入れないのだろうなぁ…とか
声の善し悪しも試験内容に入っているのだろうか?とか
ご詠歌などはホレボレしてしまうくらいだった!

ありがたいお経を聞きながら、そんな罰当たりな事を考えていた私。
おかげで眠くならずに済んだのは助かったけど…^^;

その後香をあげるのだが、ふた摘み…ひとつは故人の為
もうひとつは見守ってくださるようにとの思いを込めて…との事だった。
読経が終り、卒塔婆とお線香…ちょっと高めな木の箱に入ったもので
それとしおりの様なものをいただいて、帰ってから仏壇の脇に置いて
お墓参りの時にお墓に納める。

そして今日は我が地区のお墓参りで、墓地にはたくさんの人が来ていて
墓地に立ちこめるお線香の香りと…滞りなくお墓参りを済ませた。

 

 

コメント (26)
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