津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

細川家家臣・額田氏

2009-10-16 14:35:54 | 歴史
「綿考輯録-巻三十七」に、「永寿院(細川尚房生母)弟・額田左兵衛と云、京都牢人也、其子権之允を永寿院育置、修理殿(尚房)へ申上、延宝六年(1678)廿人扶持被下、天和三年(1683)被召出御知行五百石拝領、大組付被仰付候」とある。
 
     佐兵衛
    1、権之允・栄重  
       人持衆并組外衆・小兵衛組 五百石 (御侍帳・元禄五年比カ)
             元禄六年(大組附)~元禄十四年 中小姓頭
             元禄十四年 ~ 宝永三年四月 小姓頭
             宝永三年四月~享保四年五月(病死)用人
              細川綱利公御書出(天和三年)五百石
              
    2、佐兵衛(権次・栄親 和多理) 
       (1)千石 御側着座大組附御小姓頭
       (2)御用人 千石
             享保十四年正月(小姓頭)~享保十九年七月 用人
                         後御側御者頭之触頭ニ転
    3、権次
    4、権之允  御鉄炮廿長頭 九百石
              額田権之允知行拝領高付(明和二年)九百石
    5、多吉(佐兵衛・和田理) 御鉄炮十挺頭・清水組 八百石
    6、権次  (1)御側御取次 七百石  (2)八百石  (3)九百石

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                   忠利+側室額田氏の子孫
 【細川尚房】 忠利の三男 寛永14年8月10日生れ、寛文5年6月新知二万石、延宝8年12月28日卒・44歳 室・長岡佐渡寄之女・万
 【細川尚方】 尚房嫡男 寛文9年8月13日生れ 天和元年5月家督 貞享5年七月21日卒・20歳 室・長岡帯刀直之女・萬

 ■三齋の死の直後の八代の動静を藩庁に報告した報告書(丹羽亀之允言上之覚)のなかに次のような一文がある。

    三月十六日、藤崎作左衛門宛書状(抜粋)

   此表(八代)侍衆■二而取沙汰候ハ公儀御年寄衆様へ可被遊御談合与被成御意候ハ
   三齋様御領分ハ松助様と中無殿御息女と御縁辺被仰合松助様へ三万五千石可被進と
   可分置御談合候宮松殿ニ者三万石被進候二相究可申由ニ御座候

 この文中に登場する「松助様」とは、光尚の弟・尚房のことだが、尚房に中無(中務 立允・立孝)の息女を娶わせて三万五千石を与えようというのである。中務の息女とは鶴姫(長命)しかいない。尚房が寛永十四年生まれ(当時九歳)、鶴姫は寛永十八年生まれ(当時五歳)である。結果としてこの話はまとまっていない。

 ■ 2006/10/6日の熊本日々新聞は、新幹線工事に伴い「細川尚房一族の墓」の発掘調査が行われた事を報じている。尚房と生母、室、長男とその室、二男、長女・二女の八名のお墓らしいが、この家は長男尚方の代に絶家している。新聞の表現を借りると、尚房のお墓は生母永壽院のそれよりお粗末らしい。
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くじ引き

2009-10-16 13:20:54 | 歴史
 構えにと書いて、くじと読むらしい。鬥は「とうがまえ」とか「たたかいかまえ」とか云い、一文字でも「たたかう」という意味をもっている。龜は亀の古字だが、「くじ」とは亀が何かと戦うことらしく、相手はうさぎかとふと考えてしまった。

 知行地を「くじ引き」で決めるということが成されていたらしい。松本寿三郎先生の「藩政下の知行割と鬮取」という論考がある。ここに我が家のご先祖の名前があった。百石の四つの知行地を、四人でくじ引きして決めるという訳である。どこを引き当てても自分の責任であり、恨みっこなしという訳だが・・・「これらの知行割は御郡方で下割を作成、清書した上で中折紙に中書して、花畑御奉行所へ持参、家老中列座の上で鬮入れが行われる」とあり、まさに公明正大である。当家の三代目・又之允については、宛行状が残っておらずくじ引きで何所が知行地になったのかは定かでない。ちなみに他の三人は、永嶺嘉平次・杉形右衛門・舟瀬次郎七である。延享三年のことらしいが、変な処で先祖の消息に出くわした。果たして「兎」であったか「亀」であったか・・・貴方の責任だ。
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