ある晴れた土曜の昼下がり。
札幌市北区屯田の住宅街にある「味確認ラーメン」に、久しぶりに潜入した。
ココは私が小学生の時に開店した、由緒と歴史あるお店。その当時の屋号は「とよ川」であった。
赤・白・黒の3種の味が愉しめる、正統派札幌ラーメンのお店なのだ。
11時27分に入店。
私がオーダーしたのは、「濃い目で深くコクのある味」というキャッチフレーズの「さっぽろ赤みそラーメン」(750円)である。
厨房では、時折「ぶわっ!」と火の手が上がり、カウンターで待っていた私の顔面にも、その熱気がほとばしる。
「喫煙可」のお店が少なくなった昨今。
「サッポロ西山ラーメン」と書かれた灰皿が、「旧き佳き昭和の匂い」を感じさせる。
そして11時35分、それは供された。
湯気がまったく立っていないため、極めて写真を撮りやすい。
油膜がフタをして、湯気を封じ込めているからなのだ。
西山製麺の麺は、鮮やかなイエローで、ご覧の通りピッチピチの活きの良さ!
加えて、その温度も、しっかりと熱い。
住宅街の一角にたたずむラーメン店とは思えないほどの、本格派のウマさである。
そして、赤みそスープ。
その色は、「赤」というよりは、どちらかといえば「白」である。
まろやかで、ほんのり酸味のあるそのお味に、私のハートはストップモーション!
シャキッとしたもやしの食感も、見逃せないチャームポイント。
メンマは、通常のラーメン店のそれの2倍ほどの量が、プリインストール。
これまた嬉しい、こころのボーナス。
ほろりと柔らかいバラチャーシューは、近年のトレンドを反映し、しっかりと2枚!
11時46分に、丼の底まで、完食いたしました。
丼に描かれたU.F.O.は未確認飛行物体≒味確認という、練り上げられたオヤジギャグ。
それに目を凝らすと、そこには旧屋号である「とよ川」の文字が!
ここが、地元の方に愛される理由もよくわかる。私も、このラーメンは愛さずにはいられない。
遠くない将来、まだ未食である「白みそ」を、いただいてみたい。