今回の大試乗会で、ホンダからVWに向かう途中、我々取材班は「ランチサービス485円より」の看板に引き込まれるように、「焼肉レストラン新川」でランチを取ることにした。
なにか’70年代を彷彿とさせるこの店の雰囲気。そして、店内に入るとそのBGMは、いきなりキャンディーズの「やさしい悪魔」!その後も、桜田淳子の「リップスティック」等、’70年代後半のヒットソングのオンパレードなのだ。
一番安いランチの「地どりセット」(税抜き485円)は、案の定「平日のみ」だったので、私は「ラムセット」(税抜き666円)をオーダー。
上記ランチセットにはソフトドリンクもサービスで付いてくる。ロースターで肉を焼きながら食べるランチタイムは、至福の時だ。ややボリュームには欠けるきらいはあるが、BGM等の店の雰囲気と併せて、私はおおむね満足した。それにしても、日曜の昼食時だというのに、この店内には我々取材班3人以外に、お客さんはまったく来なかったのだった。ナゼなんでしょうねぇ。
マツダでラーメンを獲得し、ホンダでS2000のカタログを入手した後に、我々取材班が向かったのは、今技術的にもっとも熱いメーカー、フォルクスワーゲンのディーラーである。
今、話題の1.4L直噴+ツインチャージャーのTSIエンジンを搭載する「ゴルフGT TSI」を試す。非常にスルスルとジェントルに加速する。6速DSGはシフトショックといったものは皆無で、電光石火のシフトチェンジをこなす。ステアリングは路面のフィールをしっかりと伝え、それでいてキックバックもなく、高級感がある。シェーバもそうだが、やっぱドイツ製は一味違う。
そして、2.0LターボのGTI。ステアリングの形状を見ただけで、私のハートは熱く高まる。そして、このクルマは速い。速すぎる!まるでレガシィGTのごとく、ターボラグなんかまったく感じさせず、いつの間にか相当なスピードが出ているのだ。まったく快感である。
・・・で。以下にど素人ドライバーである私個人の率直な感想を語ろう。
まず、DSG。コレはダイレクト感があり、スロットルとエンジンの間にトルコンという薄皮をかぶせてしまう普通のATとは違って、MT車のようにスパッと加速する。素晴らしい技術だ。これは、MT車よりも絶対に速い。いや、今やDSGでなくても、最近のAT車はMT車よりも速く走れるのかもしれないが。
しかし、それが面白いか面白くないかと問われれば、やっぱMTのほうが圧倒的に面白い。というか、MTの方を私は好む。
MT車と違って、いかにシフトショック無くシフトアップするかとか、どのくらい「中ブカシ」を入れればスムーズにシフトダウンできるかとか、左足を動かすタイミングをどうするかとか、このDSGはそういうコトをまったく考えなくていいワケである。つまり、MT車で中ブカシがぴったり合ってヒール&トウが決まった時の快感というか自己満足を、DSGでは得ることができないのだ。それは、孤独な修行僧のように、クルマを運転して自分のスキルを確認したい私のような人間には向いていない。
そして、TSIエンジン。カタログによると、ツインチャージャー付き1.4Lエンジンは170psで14.0km/L走るという。もちろん、プレミアムガソリン仕様。そのスペックもさることながら、街乗りでのフィールも素晴らしい。
そこで、私のレガシィ2.0iのことを振り返ってみる。2.0Lのフラットフォーエンジンは140psでやはり14.0km/Lの燃費。そしてレギュラーガソリン仕様。さして凝ったメカニズムを持たずにこの数字を出すレガシィ2.0iも素晴らしいとは言えないだろうか。このクルマは230万円以下で買えるのだ。このクルマの実用燃費はイイし、5MTを操れば、スポーティかつ爽快に走る。
ボディの剛性感については、このゴルフというクルマは大したものだと思う。私のレガシィ2.0iも基本的にはガッシリしているのだが、経年変化からか、最近リアのトノカバー周辺とか、フロントのダッシュボード辺りから、やや異音がするようになってきた。このゴルフについては、そのようなことは皆無であった。
しかし、ドアを閉める時の音はレガシィのほうが、「バスッ!」と気密性の高い音がして高級感がある。コレは、みなさんディーラー等で試してみてほしい。
静粛性については、ややレガシィのほうが上回る。ゴルフで特に気になったのはロードノイズなのだが、セールスマン氏によると、「ここの路面の舗装が、ロードノイズの出やすい素材なんですよねぇ」と。なるほど、そういうこともあったのかもしれない。とはいえ、昔のゴルフと比べれば、そうとう静かになったとはいえよう。
つくづく思ったのは、レガシィもゴルフと遜色ないところまできたのだなぁということであった。100km/hを越える速度域ではまた印象も違うのかもしれないが、それ以下の速度域では、レガシィはゴルフに遜色ない。両方試乗して、好きな方を選べばよかろう。
今日は、話が長くなってしまった・・・今回の試乗で私の感じたゴルフとレガシィの最大の違いは、「革巻ステアリングホイール」の触感であった。ゴルフのそれがサラリと乾いた感触だったのに対し、私のレガシィは、どことなくウエット感があった。最初からそうだったのか、1年間運転して私の手のひらの汗がステアリングに沁み付いてしまったからなのか、それは、今のところ謎である。
まずは、マツダへ。マツダスピードアテンザに一度乗ってみたかったのだが、このような希少なクルマの試乗車は、案の定、無かった・・・
だが、そんなことでメゲている場合ではなかった。ご来場者全員にもれなく当たる「探しあてた銘店ラーメン夢の競演6食組」をGET!このラーメンの各々のインプレッションは、遠くない将来にお届けします。
お次は、ホンダへ。最近発売された「クロスロード」にはちょっと興味があったのだ。
このクルマ、大きく見えるが、意外にコンパクト。背が高く、オーバーフェンダーの分幅が広いが、全長は現行カローラよりも125mm短い。
2Lのモデルよりも、ロアーバンパーやオーバーフェンダーが樹脂色の1.8Lモデルの方が、SUVテイストが出ていて魅力的に思える。
で、当然のごとく試乗させていただく。このクルマ、ボディの見切りもいいし、実に静かにスルスルっと走るのだが、なにか雲の上を走っているような感じで、いまいちフィールに乏しいという印象を持ってしまったのも事実。ベースとなった「ストリーム」には、結構「いいクルマ感」があったのだが・・・クルマというのは面白いものだ。
それと、SUV風でありながらもスペアタイヤを廃止してパンク修理セットにしてしまったのは、きっと無理やり3列シートにしたかったからなのだろう。最近のホンダはどうも小手先でクルマを作っているような印象が否めない。
それと対照的なのが、こちらS2000。これは希少なクルマなので、当然試乗車は無かったが、力みすぎなくらい精一杯力を込めて作っている感じが、カタログから伝わってくる。
ボディカラーはスタンダードカラーが11色で、プレミアムカラー2色の計13色。
インテリアカラーはファブリックは黒1色だが、本革シートは茶・黒・赤・青の4色。幌の色も黒と青があり、これを自由な組み合わせで選べるのだ。さすがに価格が高いだけのことはある。
このクルマ、出来るだけ長く作ってほしいものだ。今回ディーラー巡りの一番の収穫は、このS2000のカタログであった。
フリーランダーというクルマをご存知だろうか。最近、友人でこのクルマに着目している方がおり、近所の中古車屋に見にいったのだが、コレ、想像以上にカッコイイ!
インテリアは、英国趣味溢れるシックなベージュの本革。メーターパネルのリングや文字体も、何かディテールが英国調で凝っており、ココロが踊る。
そのクルマが、約3年落ち・走行1万5千キロで、218万円!ゴールドのボディに、バンパーやオーバーフェンダーのブラックの樹脂が映える。
なんてことだろう。このクルマ、極めて魅力的である。試乗出来なかったのが残念だが、レガシィ2.0iと出会う前にこのクルマを知っていたら、きっと私はコレを買ってしまったかも・・・誰か、コレを買って、私に貸してくれー!
普段は「アサヒ本生アクアブルー」を飲んでいる我々一家だが、昨日はひなまつりということで、ちょっと趣向を変えて「カナストーリー」というピンクの発泡酒を飲んでみた。なんでも、地元の藤女子大学の学生たちを中心に企画されたものだそうである。
それは、「ほんのりシソの香りのするライトな地ビール」といったテイスト。330mlで380円という価格は、毎日飲むには微妙な価格だが、なにかお祝い事とか記念日等にちょっとプレミアムな気分を味わいたい時にはうってつけと思われる。「1年365日、きっと誰かの誕生日」だしネ!
上の写真は、時速160kmでぶっ飛んでいるときに撮影したもの・・・ではない。そんな危険なことは、決してやってはいけません。
近年のスバル車のメーターには「スイープ機能」なるものが付いており、イグニッションONで、すべてのメーターの指針が一度MAXを指し、走りの期待感を高めるという、イキな演出があるのだ。
レガシィ2.0iを買った当初は、この演出に嬉々として喜んでいた私だが、やはり1年以上毎日乗っていると、このメーターの演出が食傷気味になることも事実だったりする。
そんな時は、キーをAcc位置にしてトリップレバーを操作することによって、この機能をOFFにすることも可能なのだ。こういった無意味とも思える、細かい芸当の多いスバル車。そんなスバル車を、私は愛さずにはいられない・・・
さて、毎度おなじみの2月11日~3月3日の間の燃費です。燃費計は9.5km/Lを示しています。
今回は長距離走行もなく、通勤と買い物のみだったこともあり、この2週間で走った距離は256.6kmとやや少なめ。給油量は29.34Lで、満タン法燃費は8.7km/Lだったのでした。ううむ。2.0iにしてはイマイチか。やはり、暖機運転は控えめにするべきですネ。
森進一氏が「おふくろさん」を作詞した方のクレームにより、今窮地に立たされている。
それにしても、私の感想としては「この作詞家さん、今さら、突然、どうしちゃったの?」って感じである。「おふくろさん」がこれだけメジャーな曲になったのは、私は森氏の歌詞の描写力というか、歌唱力にあったと思うのだ。この作詞家氏は、森氏に感謝することはあっても、批判する筋合いのものではなかろう。森氏の「おふくろさん」が聴けなくなって悲しんでいる人間は、きっと、私だけではない。
・・・かつて、吉田拓郎が「襟裳岬」という曲を森氏に提供した。拓郎のイメージとしては「アダモがキャロル・キングを唄う感じ」をイメージしてデモテープを作って森氏サイドに送ったという。ところが、レコーディングが終わって拓郎のもとに届いた「襟裳岬」の完成版は完璧な「演歌」になっていて、拓郎はそれを聴いてひっくりかえったという。だが、聴きこむうちに、なんだかニンマリとしたそうだ。楽曲は、提供した後は、もう提供された側の持ち物なのだ。吉田拓郎さんは、そこを分かっている。大人だ。
その後拓郎は、ささやかな抵抗として、「ある理由」から廃盤となっている「今はまだ人生を語らず」というアルバムの中で、自分のオリジナルのイメージの「襟裳岬」をセルフカバーで収録している。しかしながら、その出来は・・・森進一バージョンの足元にも及ばない。それは、私のみならず、なぎら健壱氏も小室等氏も認めるところなのだ。
森進一氏よ、貴方は卑屈になることはない。「おふくろさん」は、もう30年以上も前から、貴方の作品で、貴方のモノなのだ。「おふくろさん」を歌えるのは貴方以外には誰もいない。あの作品は、貴方の歌の描写力があったからこそ売れたのだ。あやまる必要なんかない。世界中が貴方の敵だとしても、私は、貴方の味方だ。