South Is. Alps
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Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
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読了・風の歌を聴け

村上春樹、2004、風の歌を聴け、文春文庫
今年は村上春樹のデビュー25年だそうで、文庫に新装版が出ている。それで、久しぶりに手に取ってみた。たぶん、デビュー間もなしに最初に読んだのではないか。
村上春樹はわたしよりも何歳か年長で、彼の育った町の近くで大学生活を送った。土地勘もあるし、もちろん同時代の人間だから、それなりのタイミングで彼の小説を読んできている。過ぎ去った過去も多少なりとは共有できるという・・・、ほろ苦いような、情けないような、懐かしいような・・・。大学紛争の時に遅れてきた世代(作者の村上は遅れていないのだが)としては、その虚脱感を奇妙に分かち合っていたような気がする。

2004-12-13 23:24:38 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


読了・幕末新選組

池波正太郎、2004、幕末新選組、文春文庫
大正まで生き延びた新選組の永倉新八を主人公にして、新選組と幕末の時代を描いたもの。浅田次郎とは全く作風の異なる池波正太郎なので、全く味わいがちがった。浅田のそれが、徹底して隊士・吉村の姿を本人の心象と他者からの目で描こうとしたのに対して、池波のそれは、時代と人間へのこだわりを第三者の目として描こうとする。池波によれば、明治維新は所詮、革命ではなく徳川幕府を転覆しようとした薩長の企てであって、明治が新しい時代になったのは単に、国際的な事情であるという。本書は内外の政治的事情の中でそれとは違ってさらりと生き抜いた永倉という男を中心に描いている。
個人的な文章の好みは、池波正太郎のあっさりした味わいで、特に、浅田次郎の技巧を凝らした構成からしても、池波の方がよろしい。これは、読者の好み以外の何者でもないのだが、浅田のそれは、巧者であることはよく分かるが、しかし、過ぎているような気がする。

2004-12-13 23:11:32 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


豚肉のみぞれ鍋

今晩は家内の当番。
豚肉のみぞれ鍋(だし汁に大根おろしを入れ、レタスとクレソンと豚肉=三枚肉としゃぶしゃぶ肉をポン酢もしくはごまだれで食す。ブタの脂が大根おろしに吸収されて、なかなかヘルシー。仕上げに、稲庭うどんを入れた。あらかじめゆでるのではなく、乾麺をそのまま鍋に入れ、アルデンテで食べるという感じ)

2004-12-13 22:59:42 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )