トリの水炊き(鶏肉、水菜、白菜、春菊、豆腐)
最近行く店では、鶏の骨をたたき割ったような部位を売っていない。骨のついているものは、手羽元、手羽先、もも肉で、骨からの出汁がとれるようなものは少ない。なぜ?この店だけ?
ずいぶん前にシンガポールの屋台で粥を食べて、それ以後、中華風の粥を作ることにはまっていた時期がある。もちろん本格的なものかどうか解らないが、それらしく作るというものである。最も簡単なレシピは次のようなものだ。
1:米をとがずに大量の水とともに炊く(量は適当で、足りなくなってきたら湯を足せばよい)。このときに、ごま油をけっこう多めに垂らして一緒に炊くと香りがよい。その他、あり合わせで、鶏肉や豚肉、ホタテ貝柱など、出汁になるものと一緒に炊くのは好みである。わたしはどちらかというと、ホタテ貝柱にくわえて、せいぜいクコと松の実を加えたぐらいのシンプルなものが好みである。
2:トッピングになるものを用意する。ザーサイとショウガを千切りにしたもの、香菜、腐乳があればなお良い。
3:粥がごま油と混ざり合ってとろとろになってくる頃がよい。米の形がなくなるくらいになる方がそれらしいのだが、これは、米の種類にも関係している。
さて、米である。日本で通常売っている米で上記の粥を作ると、まさに、糊になってしまう。つまり、日本の米は日本式の粥を作ったり雑炊には良いのだが、つまりは、ほどほどの水の量と炊きあがりの時間は短めというのが決め手である。実のところ、中華風の粥を日本の米で作ろうと思うと、どうも、妥協が必要である。つまり、日本の粥のように米粒の形が残っているところで、あとは、ごま油などの風味と、トッピングでそれらしくするのである。これは、これで、実は美味しい。わたしもたいていは日本の米を使っている。
米が決め手だと思ったので、スーパーで見つけたのが、タイ米、香米(あるいは、ジャスミンライス)といったものである。これらで上記の粥を作るとさらさらのものができあがる。それなりにちかい。しかし、まだ違う。それで、とりあえず妥協したのは、日本の米と半量を混ぜて使うということである。これで、だいぶ近づいた。米の香り(日本人はいわゆる外米臭をきらうが、わたしは、悪くないと思う)もそれらしい。
2004-12-24 17:18:59 |
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