『「地球温暖化」論に騙されるな!』
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丸山 茂徳、2008、『「地球温暖化」論に騙されるな!』、講談社
著者は、日本の誇る第一級の地球科学者である。地球温暖化の要因が二酸化炭素であるという説が、事実化して行く現在の状況にしびれを切らして、警鐘を鳴らす。二酸化炭素は温暖化ガスとしては微々たる影響しか持たず、宇宙線量の多寡による雲量が温暖化の要因であるとする。そして、現在は、温暖化に向かおうとしているのではなく、寒冷化をこそ問題にすべきであるという。そして、寒冷化は免れることができず、それにともなって、食料資源が大きく損なわれ、それに対抗するのは人口の制御しかないという。
資源の限られた石油依存の社会を変えていくことは、温暖化議論とは違って、望ましいことであるが、温暖化の問題と一体化して議論されることについては、反対を唱える。
著者の二酸化炭素の大気中の量と二酸化炭素増加にともなう、温暖化寄与率の提示は、素直に読めば、どう考えても、最近の温暖化の議論は奇妙である。こうした短絡的な議論は、おそらく、ビジネスに絡んでいるからに違いない。石油関連産業の軟着陸を、温暖化、環境技術といったところで収束させることが、まさに、政策意図として隠されているのであろう。問題は、寒冷化には、対策がないということだろう。
今は間氷期であって、遅かれ早かれ第五氷期がやってくる。今の人口では、とても、人類は生きていけないし、国境線で縛り付けた国民国家は、環境難民の大規模移動には、何の抵抗もできないだろう。国家によって国民を縛り付ける時代は、おそらく、寒冷化というマクロ状況においては完全に陳腐化することだろう。
著者は、日本の誇る第一級の地球科学者である。地球温暖化の要因が二酸化炭素であるという説が、事実化して行く現在の状況にしびれを切らして、警鐘を鳴らす。二酸化炭素は温暖化ガスとしては微々たる影響しか持たず、宇宙線量の多寡による雲量が温暖化の要因であるとする。そして、現在は、温暖化に向かおうとしているのではなく、寒冷化をこそ問題にすべきであるという。そして、寒冷化は免れることができず、それにともなって、食料資源が大きく損なわれ、それに対抗するのは人口の制御しかないという。
資源の限られた石油依存の社会を変えていくことは、温暖化議論とは違って、望ましいことであるが、温暖化の問題と一体化して議論されることについては、反対を唱える。
著者の二酸化炭素の大気中の量と二酸化炭素増加にともなう、温暖化寄与率の提示は、素直に読めば、どう考えても、最近の温暖化の議論は奇妙である。こうした短絡的な議論は、おそらく、ビジネスに絡んでいるからに違いない。石油関連産業の軟着陸を、温暖化、環境技術といったところで収束させることが、まさに、政策意図として隠されているのであろう。問題は、寒冷化には、対策がないということだろう。
今は間氷期であって、遅かれ早かれ第五氷期がやってくる。今の人口では、とても、人類は生きていけないし、国境線で縛り付けた国民国家は、環境難民の大規模移動には、何の抵抗もできないだろう。国家によって国民を縛り付ける時代は、おそらく、寒冷化というマクロ状況においては完全に陳腐化することだろう。
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