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『「地球温暖化」論に騙されるな!』

丸山 茂徳、2008、『「地球温暖化」論に騙されるな!』、講談社

著者は、日本の誇る第一級の地球科学者である。地球温暖化の要因が二酸化炭素であるという説が、事実化して行く現在の状況にしびれを切らして、警鐘を鳴らす。二酸化炭素は温暖化ガスとしては微々たる影響しか持たず、宇宙線量の多寡による雲量が温暖化の要因であるとする。そして、現在は、温暖化に向かおうとしているのではなく、寒冷化をこそ問題にすべきであるという。そして、寒冷化は免れることができず、それにともなって、食料資源が大きく損なわれ、それに対抗するのは人口の制御しかないという。
資源の限られた石油依存の社会を変えていくことは、温暖化議論とは違って、望ましいことであるが、温暖化の問題と一体化して議論されることについては、反対を唱える。

著者の二酸化炭素の大気中の量と二酸化炭素増加にともなう、温暖化寄与率の提示は、素直に読めば、どう考えても、最近の温暖化の議論は奇妙である。こうした短絡的な議論は、おそらく、ビジネスに絡んでいるからに違いない。石油関連産業の軟着陸を、温暖化、環境技術といったところで収束させることが、まさに、政策意図として隠されているのであろう。問題は、寒冷化には、対策がないということだろう。

今は間氷期であって、遅かれ早かれ第五氷期がやってくる。今の人口では、とても、人類は生きていけないし、国境線で縛り付けた国民国家は、環境難民の大規模移動には、何の抵抗もできないだろう。国家によって国民を縛り付ける時代は、おそらく、寒冷化というマクロ状況においては完全に陳腐化することだろう。

「地球温暖化」論に騙されるな!
丸山 茂徳
講談社

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2009-01-30 22:22:44 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『日中戦争:殲滅戦から消耗戦へ』

小林 英夫、2007、『日中戦争:殲滅戦から消耗戦へ』、講談社(講談社現代新書)

日本軍の発想は、というか、日本人の発想は島国での勢力争いをふまえた戦略として、「殲滅戦」(勝ちか負けかを決する決戦を発想する)をつねに選んできてきた。そうした、「殲滅戦」以外経験がない「消耗戦」へと引きずり込まれたのが日中戦争であった。中国(中華民国の蒋介石)は、はなから、懐の広い中国の大地に日本軍を引き込み、消耗させ国際世論を見方につけるようにする。決戦しかない日本は情報漏洩を恐れ、雌雄を決しようとする。一方、情報を外国特派員らに公開することいよって、まずいことも書かれるにせよ、国際世論に訴える報道をさせる。

南京大虐殺についても、現在でも日本は相変わらず、あったとかなかったとかを問題にしようとするが、これは、事実がどうであれ、むしろ国際的にどう受け取られてきたかを理解していないことがそもそも、致命的な欠陥である。常に、正か非かを問いかけてしまって、墓穴を掘ってしまう。誠に政治的ではない。
国内の論理も、常に正か非かの論理になってしまうところが、いつまでも、殲滅戦の発想が抜けきれないともいうべきであろうか。

本書は、日中戦争についての分析ではあるが、現代的な問題である。国会議員諸氏は、自民党/民主党をとわず、心して読むべきであろう。

日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ (講談社現代新書)
小林 英夫
講談社

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2009-01-30 22:21:46 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


お好み焼き

お好み焼き(キャベツみじん切り、ネギ小口切り。薄力粉、とろろ、ミルク、水、全卵、鰹節粉、乾燥桜えび、千切りするめ、揚げ玉をよくまぜる。フライパンにサラダオイルをしいて、キャベツとネギを粉もんでよくあわせる。片面こんがりしたところで、豚の薄切りと小エビを半分に切ったものをのせてふたをする。さらに滑らせて、フライパンをかぶせて、裏返す。しっかり焼いたところで出来上がり。お好みソースなど、青のり、マヨネーズ、和芥子など好みをつけて食する)
付け合わせに、長芋の拍子木、梅肉和え

2009-01-30 21:46:55 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )