午後にAsahiビールの工場見学:同僚13人で新守山のビール工場を見学して、時間制限付きの3杯のビールを飲んで盛り上がり
今池「きも善」(焼き鳥):その足で、マイナス3人プラス4人のメンバーで、二次会は「きも善」の2階へ。2時間の飲み放題
今池「パロマ」(スナック):そして、超久しぶりの「パロマ」に6人で
デイヴィッド・グラン、2018、『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』、早川書房
オクラホマ州北部のオセージ郡、1920年代に起きたオセージ族「インディアン」殺人事件の真相を描いた本書、読み進めるほどに胸糞悪くなってくるとともに、アメリカ先住民の置かれた状況のもう一つの側面を知るとともに、日本も含む先住民をもつ国々がどのように先住民を扱い、みなしてきたか、その共通項にも気づかされる。
オセージ族は、西部開拓時代、次第に南進西進が迫られ、ようやくたどり着いた不毛と思われた土地に、たまたま石油資源が発見され、その資源の所有者でありながらも、「インディアン」は財産を管理できない人々とみなされ、後見人制度が設けられ、このことが、連続する殺人事件の背景となっていたことが書かれている。また、同時に、連邦捜査局FBIの草創期にあたって、一連の殺人事件が、ヘイルという人物が首謀者でありその甥っ子たちはじめ複数の人間がこれに関わったことが明らかにされて、捜査と告発、訴訟、裁判と進んで行くのだが、著者は、実は、ヘイルを首謀者とする殺人事件の他にも、さらにたくさんの捜査もされず、告発もされなかった殺人(毒殺も含む)事件があったことを見出して行く。
日本でもアイヌをめぐる「北海道旧土人保護法」が廃止されたのは、近年のことであったし、その保護法は、北海道知事を後見人としてアイヌに土地売買の権利を与えないというものであったことは強く記憶に残されても良い。もともと、アイヌの土地であった北海道の大地を収奪し、農業を目的とする開拓に携わることを条件として土地がアイヌに後見人制度とともに再下付されたものであった。近いうちに白老町に国立アイヌ民族博物館が設立され、アイヌの歴史や民俗が人々の目に触れることになるというのはせめてものことではある。しかし、一方、それで解決というものでは毛頭ない。大学や博物館が標本として所有しているアイヌの人骨の返還問題の解決は最終的にはどのようになるのか、まだまだ経緯がありそうではある。
イギリス系の先住民を有する国家、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの先住民がおかれてきた状況、本書に描かれたような人を人と思わぬような行動の数々、アメリカの特定の地域だけの問題でないといいのだが・・・。おそらく、多かれ少なかれ非人道的な行為が多々あっただろうと想像される。
2018-08-04 11:05:19 |
読書 |
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