映画「オッペンハイマー」を視聴した。
量子物理学の理論家で組織者としても優れていたオッペンハイマーは、ドイツのハイゼンベルグの連鎖反応の実証実験を再現した実験物理学のローレンツと出会い理論と実験の融合に目覚める。ナチスの台頭、日本の真珠湾攻撃という時の流れの中で、組織者としてロスアラモスでの世界初めての核実験に成功する。その後、軍部に武器とした渡された核兵器が広島・長崎に透過され、核拡散は人類の危機であるとオッペンハイマーは考え、テラーの主張した水爆の開発に反対したが、ときは「赤狩り」のマッカーシー旋風に巻き込まれ、核政策から排除されていく様子が描かれる。作品の冒頭のシーンでのアインシュタインとの会話が最後近くのシーンで明かされる。この会話の内容に疑念をいだいた閣僚をめざす政治家のストロースの陰謀というのが伏線となっていた。