この山口県に帰って、特に夏場は畑などの草刈りに苦労しました。刈り取りに加えて、刈り取った草の移動や細断がまた一苦労です。そして、1ヶ月もすれば、草がまた元のように伸びてきます。草刈りと草の追いかけっこです。このため、ある畑は草刈りを放棄せざるをえませんでした。
今年も草刈りで悩むことは必至の状況です。これを解決するため、ハンマーナイフモアと呼ばれる農機具を購入しました。新品で購入すると、うん十万円もします。おんぼろの中古品を見つけたので購入しました。それなりの安値でしたので使えるかどうか心配でした。
中古品で購入した、おんぼろ中古のハンマーナイフモア
このハンマーナイフモア、耕運機のようにハンドルを持って後ろからついて行くだけです。さらに、私が気に入っているのは刈った草をその場で粉々に細断してくれることです。このため、刈り取って集草し、その草をさらに細断する作業から解放されます。今年の夏は、効率よく草刈りでき助かりそうです。
上丸はチョーク,下丸はフロート室 ガソリンコックとフィルター
このおんぼろハンマーナイフモアをチェックしてみました。とても古い機種ですが、全体が再塗装されているため、遠目に見ると新品のように見えます。しかし、エンジンを見ると、古い機種であることがすぐ分かります。キャブレターのチョークやフロート室は懐かしい形式です。今のものは華奢で小さいですが、この機種は大きく頑丈そうです。ハンマーナイフモアで一番大切な刃を調べてみました。すると、だいぶ摩耗して刃が丸くなっていました。しかし、片側の刃が摩耗していないことを見ると、刃を逆転交換しなかったようです。いつか、左右の刃を逆に取り付け直そうと思います。
刃の角が丸く摩耗。左右の刃を逆に取り付ければ刃が生き返る
続いてキルスイッチを見ると、とても古い懐かしい形式の防水スイッチです。このようなスイッチ、数十年見たことがありません。一通り点検を済まれせると、エンジンをかけてみました。ガソリンを入れて,ガソリンコックをひねって,チョークを入れて,始動ローブを引っ張ると一発でエンジンがかかりました。エンジンは快調そのものです。よかった!そこで、雑草だらけの畑で試運転してみることにしました。その畑に入るには深い窪みがあります。その窪みを乗り越えるための板を2枚作って一緒に持っていきました。
古い形式のキルスイッチ 窪みを乗り越える板、2枚
15分位のろのろとハンマーナイフモアを移動させて、雑草だらけの空き地に着きました。夏の雑草と違って枯れていました。その枯れた雑草を試しに刈り取ってみると、予想したとおり楽に雑草を刈り取り、粉々にしてくれました。ただ、乾燥して固くなった雑草の茎だけは細かくなりませんでした。また、一度に大量の草が入ると、負荷がかかり過ぎてエンジンが止まることがありました。今回は試運転でしたが、安値にもかかわらず満足できるものでした。今回、畑の1/4程度を除草しました。次回は、すべての草を刈り取ってみようと思います。
右側は試運転で刈り取った雑草、まあまあ綺麗に細断される
私は、高校までこの山口県で暮らしていました。当時暖房と言えるのは火鉢と風呂たきでした。小学4年生の秋に突然父親に呼ばれ、その日からお風呂(五右衛門風呂)当番になりました。事前に山に行って枯れ木を拾い、その枯れ木を燃やして毎日お風呂沸かしました。冬は、沸かす火を暖房の代わりにして体を温めていました。
伐採した木を燃やすため、毎日のようにたき火
その風呂たき、雨の日は山に枯れ木を拾いに行けません。そこで、晴れた日に枯れ木を余分に拾ってきます。その余分な枯れ木をノコギリで切っては斧で割って、雨の日に備えて蓄えておきました。どのくらい薪を用意しておけば足りるか、どこに行けば枯れ木が落ちているか、この木は燃えやすいかなど、子供なりに知らず知らずに風呂たき管理をしていました。そして、お風呂をたきつつ、燃える火の明かりで勉強したこともありました。
ところで今、毎日のようにたき火をしています。大量に伐採した木を燃やすためです。燃やしていると子供の頃の風呂たきを時々思い出します。
たき火をするために使っている道具は下左の写真の下から順番に、防護メガネ,けん付き鉈,ノコギリ,電動のこぎり,火吹き竹。そして火勢をコントロールするための道具として、下右の写真の右から順番に、スコップ,鉄棒,ジョロです。
たき火をするための道具 火勢をコントロールするための道具
防護メガネは、燃やすための木を折ったり切る時に飛び散る破片から目を守るためです。これら道具の中で、けん付き鉈を一番使います。けんとは鉈刃先端に付いた突起です。これがあると枝などをたぐり寄せやすく重宝します。電動ノコギリは最近購入したもので、力を入れずに簡単に木を切ることができるので重宝します。ただし、電池切れが早いのが難点です。火勢をコントロールするための道具のうち、スコップは周りの土を火にかけて鎮火させる時などに使います。
ところで山口県に帰ってからこれまで、ずっと暖房なしで頑張ってきたのですが、耐え切れず石油ファンヒーターを買ってしまいました。やぐらコタツがあるのですが、本を読んだりノートパソコンを使う時だけしか使えません。デスクトップパソコンを使うときや、ラジオ修理をする時は寒さに震えていました。これからは寒さに震えることはなさそうです。
時間設定中の石油ファンヒーター 大きめの石油タンク約7リットル
ちょっと価格が高めの1万5千円の石油ファンヒーターです。価格が高い理由の一つは、石油タンクの容量が大きいことです。普通5リットルですが、この石油ファンヒーターは7リットルです。二つ目は、火力出力が大きいためです。これで、寒い夜でもラジオを修理したり工作できそうです。田舎に帰ってから、この石油ファンヒーター購入のように毎日を快適に過ごすための出費が少なくありません。今後、なるべく節約するように生活したいものです。
購入した石油ファンヒーター、これで寒い冬も快適かな?
4か月ぶりに徳山に行ってきました。前回は、銀行の記帳に行ったついでに動物園や美術博物館に行きました。今回は、記帳に行くのは同じですが電子部品を買いに行きました。ラジオなどの修理のために使っている自作シグナルトレーサーの改造のための部品を購入するためです。まずは、駅に降りてすぐ右にある銀行に行きました。東京ではどの駅にもだいたいある都市銀行ですが、山口県にはあまりありません。記帳のためだけに、一番近い支店がある徳山に行ってきました。
徳山駅を北に下りて見渡した駅前ロータリー
記帳後、今度は山口銀行に行きました。この銀行は、逆に東京では支店を見たことがありません。もっぱら山口県に帰ってから利用している銀行です。この徳山支店に行って、農業機械の部品を購入するための振込みをしました。なかなか立派な建物でした。
降り立った徳山駅 立派な建物の山口銀行
銀行での記帳と振込みが終わると、電子部品を購入するためドイ音響無線に行きました。かつて、柳井市にも電子部品を売る店がありました。今、店は残っていますが電子部品は売っていません。ドイ音響無線はもっぱらアマチュア無線の機器を売ったり、アマチュア無線技士養成講座を開いたり、電子部品を売っています。急がない場合は通信販売でよいのですが、急ぐ場合はここか岩国にある電子部品販売店に行くしかありません。
アマチュア無線機器や電子部品を売っているドイ音響無線
購入したのは、緑の端子1個とバナナクリップ2個です。これらの総額よりも、田布施と徳山の往復運賃の方が高いのが、ちょっとむなしい所です。ゲルマニウムトランジスタを購入しようと思いましたが、すでに完売でした。150MHZまで使えるトランジスタだったのですが残念でした。帰りに、近く閉店予定の近鉄松下に行ってみました。すると、予想通り閉店セールの真っ最中でした。しかし、閉店セール実施中にも関わらずあまり人がいませんでした。
購入した端子1個とバナナクリップ2個 人通りの静かな銀南街
近鉄松下を見上げた後、銀南街にある御堀堂の外郎店に行きました。私は名古屋の外郎が一番好きなのですが、名古屋にはそう行けません。徳山に来たついでに、お土産として外郎を買って帰ることにしました。名古屋の外郎は大きさや形が羊羹のようで、食べたい大きさに切って食べます。山口県の外郎は始めから食べやすい大きさになっています。私は、手に掴んで豪快にむしゃむしゃ食べることができる名古屋の外郎の方が好きです。
閉店売り尽くしセール中の近鉄松下、でも閑散
田布施に戻ると、田布施地域交流館傍の高齢者いきいき館に寄り、来月10日のウォーキング定例会の会議室を予約しました。次に、麻郷公民館に行きました。そして、新年の挨拶をして少し談笑しました。談笑しているうちに30日の「昔を知ろう集会」のお手伝いをすることになりました。一応「コマ回し」担当です。野外で子供達を教えたことはたくさんありますが、小学校に直接行って教えたのは5年ほど前のわら細工以来です。久しぶりの母校訪問になりそうです。
銀南街の御堀堂の外郎店、内装など全体的にお行儀良いお店
去年、使っているタンスが壊れてどうにも使えなくなりました。そのため、通信販売で購入した自作用タンスを製作しました。今回、その壊れたタンスをたき火で燃やしました。また、枯れ草や枯れ木なども燃やしまた。寒い季節なので、たき火をすると体が暖まります。
燃やしているタンスの底 燃やしやすいようにバラバラにしたタンス
最初に壊れたタンスを燃やしましたが、あらかじめ、ハンマーを使って壊れたタンスを燃やしやすい大きさに壊しておきました。そして、バラバラにした木片を少しずつ火にくべました。昼までには、タンスはすべて灰になりました。・・・・壊れたタンスさんへ。これまでご苦労様。これからは、灰となって自然に返ってください。
勢いよく燃えているタンス、木片にしたためよく燃える
昼からは、枯れ木や枯れ草を燃やしました。最初、燃えやすい木の枝から燃やし、火が大きくなると燃えにくい湿った朽木などを燃やしました。湿った朽木から出た水が熱でシューシュー言います。このようにして、夕方までにはあらかた家周りの枯れ木や草はほぼ燃やしました。
しかし、山には放置された倒木,枯れ竹,笹などが大量にあります。今後は、山にある倒木などを運び出さなければなりません。里山生活は自然にあふれた生活ですが、里山を維持する手仕事がたくさんあります。あせらずゆっくりと作業するにつきます。
小枝を重ねて燃やす 湿った枯れ草や朽木も燃やす
毎月初め、我家の裏に設置している気温記録機器の気温データをパソコンに取り込んでいます。この12月の気温をパソコンに取り込んでみました。すると、12月の上旬寒く、中旬は雨のせいか気温が緩み、下旬は再び寒くなったことが分かります。
最も気温が下がったのは12月27日の午前6時でマイナス2℃でした。ちなみに、積雪となった元旦はマイナス1.5℃でした。これからこの寒さが2月まで続くと思います。
年末のお掃除中、たき火をしながらゴミを焼いています。風が強い日は火の粉があまり出ない枯れ木などを焼いていますか、今回は風が弱かったためダンボールなどの紙類を中心に焼きました。去年まで住んでいた東京八王子市の家は庭が狭かったため、たき火をしたのは畑だけでした。しかし、この田舎ではどの家も敷地が広いため、昔から周りに遠慮なくたき火をしています。また、田んぼや畑,又は土手を燃やす野焼きも行われています。
小雨の中、火吹き竹を作る 最初、枯れ枝を使って火をおこす
雨模様の天気のため、最初火付きが悪くあまり燃えそうもありません。そこで、細めの竹を使って火吹き竹を作りました。この火吹き竹を使うと、少しぐらい木や紙が湿っていてもなんとか火をつけて燃やすことができます。雨模様でしたが風がなかったため、ダンボールや新聞紙などの古紙を燃やすことにしました。朝10時頃から燃やし始めて、午後5時頃まで燃やし続けました。
ダンボールなどの紙類を中心に燃やし続ける
ダンボールや菓子箱類は思いのほかたくさんありました。4月に山口に引越しした時に使ったダンボールが一番たくさんありました。そして、この数十年間に私の親がため続けた、お祝いやお土産のダンボール,菓子箱などもたくさんありました。ダンボールは燃やすのに少しこつがあります。平らなダンボールをそのまま置くと、空気が遮断されるためよく燃えません。複数のダンボールを使って囲むように置きます。中心部が煙突のように空気が通るため燃えやすくなります。
中心に空気が通るように囲んで置く 午後5時になってもまだ紙類を燃やす
午後5時頃まで延々とダンボールなどの紙類を燃やし続けました。ほとんどの紙類は燃やしたのですが、まだ少し残ってしまいました。後日、再度たき火をして燃やそうと思います。しかし、紙以上に燃やさなければならない枯れ木や枯れ竹が残っています。正月明けにでも、再びたきびをして灰にしようと思います。こんなに、燃やさなければならない枯れ木やダンボールがあるは思いませんでした。気長に燃やそうと思います。
山のような置き火となった、まだ燃えている灰
年末の大掃除をしていますが、捨てきれないダンボールや切り倒した山の木々をたき火(焚き火)で燃やすことにしました。たき火は10月にして以来で、同じ場所でたき火をすることにしました。今回は少し風が出ていたため、火の粉が出やすい笹,ダンボール,紙類などは燃やしませんでした。切り倒した木,枯れ木,枯れ竹,選定した木などを燃やしました。
細木の下の紙に火をつける 2ヶ月ぶりのたき火
前回と同じように、周辺に燃え広がるものが何もない同じ場所に穴を掘ってそこでたき火をしました。万が一のために、水を入れたじょろを置きました。さらに、水道からホースを引いてすぐに消火できるようにしておきました。
最初に細木を用意して穴に並べ、その下に紙を置いて点火しました。燃える紙から細木に燃え広がると、順次枯れた木々などを追加しました。
燃え始めた枯れ木など、寒い日中のたき火は体が温まる
今回は枯れ木や枯れ竹などを燃やしました。燃えつきる前に、枯れた木を切っては火の中にくべました。竹は節ごとに密閉された筒になっているため、燃やしていると圧力でパーンと耳ざわりな破裂音をたてます。この音が出ないように、各節に圧力が逃げるように穴を開けておきました。竹以外の枯れ木は40cm位の長さごとに切り分けました。
枯れ木は40cm位ごとに切断 竹は圧力で破裂音が出ないように
朝から燃やし続けましたが、お昼いったん中断しました。そのため炎が出ないように、おき火にしました。そして、午後1時頃からたき火の再開です。同じように紙を燃やして、細木に火をつけました。そして、朝と同様に枯れ木や枯れ竹を燃やし続けました。しかしながら、燃やしても燃やしても追いつきません。かと言って一度に燃やしすぎると、火の粉が飛んで延焼するリスクが大きくなります。少しずつ地道に燃やすしかありません。
午後からたき火の再開 午後5時頃まで燃やし続ける
延焼が心配でしたのでずっとたき火の傍にいて、枯れ木や竹,そして選定した庭木を燃やし続けました。午後5時頃まで燃やし続けました。しかし、まだまだ焼かなければならない木があります。さらにもう2,3日間たき火を続けなければならないようです。
暗くなってきた5時過ぎにたき火をやめました。木々が完全に燃えておき火になったことを確認して水をかけて消火しました。さらに、午後7時にも水をかけておきました。やれやれ、枯れ木を完全に焼却するのに何日かかるでしょう。
暗くなってきた午後5時過ぎ、おき火になったたき火
一ヶ月ぶりに気温ロガーを我家裏から取り出してパソコンに取り込んでみました。そして、11月の我家の気温を表示してみました。すると、前半は比較的に暖かかったのですが、後半から寒くなっていました。特に、28日は初霜が観察されたとおり11月で最も寒い気温でした。気温計も朝6時頃に1.5℃でした。なお気温計は地面に近い所に設置しているため、0℃以下に下がらなかったようです。当日以降、里芋の葉などが一斉に枯れてしまいました。
11月の気温変化、丸は11/28 6:00頃の気温(11月の最低気温)
28日早朝外に出て畑を見回りました。冬野菜のキャベツや白菜は霜に強いので、葉全体が白く霜に覆われていました。天気が良かったため朝10時頃までには日が当たり、いつの間にか霜が溶けていました。
霜で覆われ葉全体が白くなったキャベツ(11月28日早朝)
9月の気温変化と同様に、10月の気温変化をみてみました。9月は夏から秋への変化でした。また、9月下旬に夏から秋へと気温が下がりました。毎年のことですが、10月は気温の下降が急激です。10月中旬までは緩やかな下降でしたが、中旬は雨が降ったためか、気温が下がりつつも上下していました。しかし、10月30日、31日は急激な下降です。全体的には、10月上旬の気温が、約20℃だったのが、10月最終日は約10℃近くまで下がりました。一ヶ月で10℃近くの下降です。11月は、いよいよ晩秋とともに冬の訪れがありそうです。
我家周辺の気温変化、どんどん気温が下降
先日秋葉原で購入した温度ロガーで、9月の気温の変化を調べてみました。すると、体感したとおりの9月の気温変化が記録されていました。9月20日に台風がきてからの急激な気温低下です。9月18日までは真夏と変わらないような気温平均25℃でしたが、9月20日からは気温平均20℃に下がりました。測定した場所は、我家裏の雨が振り込まない年中日陰の所です。この調子で一年中測定し続けると、我家の年間気温がわかるはずです。
私が子供の頃「お盆を過ぎれば涼しくなる。」と言われていました。しかし、今は気候温暖化なのか、9月中旬にならないと涼しくならないようです。10月からはさらに気温が低下が顕著なはずですので、このまま気温を測定しようと思います。なお下の図で、横軸は日付,縦軸は気温です。1日の寒暖の差も分かります。
我家の気温変化(9月)
ミキサーで粉砕後に布で汁を濾しましたが、濃い茶色で澱粉があるかどうか全く分かりません。そこで、一時間程度ボールを放置して澱粉が溜まるのを待ちました。以前くず粉を作った時は、根の質が良かったのでたくさん澱粉が取れましたが、今回は根の質が良くないのでだいぶ少ないはずです。
ミキサーで粉砕後に濾した濃い茶色の汁
一時間程度時間が経った頃に、ボール内の濃い茶色の汁を少しずつ表面から流し落としました。やはり思った以上に澱粉は少ないようです。澱粉が多いと、すぐに白く沈殿した澱粉がわかります。底の方の少し溜まっているようです。
茶色の汁を少しずつ流し落とす 底の方に澱粉らしき物が
濃い茶色の汁を流し落とすと水を追加しました。すると、濃い茶色が薄まりました。澱粉の影響のためか少し白濁しています。同じように一時間程度おいて、澱粉が沈殿するのを待ちました。
水を入れてやや濃い茶色が薄まった汁
一回目と同じように上澄み液を、ボールを傾けるようにしながら流し落としました。そして、一回目と同じようにさらに水を入れて、また一時間程度澱粉が沈殿するのを待ちました。これを3~4回繰り返しました。
薄まった上澄み液を流し落とす さらに水を追加して薄まった汁
最後に上澄み液が透明になった頃にようやく、ボールのそこに白い澱粉が見えてきました。しかしながら、澱粉の量はごくわずかでした。小さいスプーンですくえる程度の量の澱粉が、底に張り付くように沈殿していました。この澱粉を取り出すために、ベランダに置いて乾燥させることにしました。
最後上澄み液を流し落とす 底に張り付くように沈殿した澱粉
前回、掘り上げたクズの根っこを家に持って帰りました。この根っこを粉砕してくず粉を作ります。しかし、今回掘った根っこはあまり太くなく澱粉をあまり含んでいないようです。あまり根が太くありませんし、触った感じがカチカチで木の根のようです。
根っこを手で左右に裂いてみる、裂け目は白色がすぐに茶色に
クズの根っこは木の根っこに比べて柔らかいのが特徴です。特に澱粉をおおく含んでいる場所は膨らんで簡単に手で裂くことができます。ただし細かくするには、包丁やはさみを使います。以前クズ粉をたくさん作ったときは、包丁で簡単に短冊状に切ることができました。しかし、今回採取した根は澱粉をあまり含まないためか、包丁では切れませんでした。代わりにはさみで1cm大にカットしました。
はさみで根っこをカット カットし細かくなった根っこ
細かくした根っこをミキサーにかけました。以前くず粉をたくさん作った時、一度に根っこを入れすぎてミキサーが熱を持ちヒューズ飛んでしまいました。このため、少しずつ、最初はショートスイッチを使って粉砕しました。たくさんの根っこを入れて粉砕しようとすると、ミキサーが暴れたりヒューズが飛ぶので注意が必要です。
一度に入れる量の根っこ 最初、ミキサーのショートスイッチを使用
ある程度粉砕が進むと、スイッチを入れたままにしてさらに細かくなるように根っこを粉砕しまた。この頃になると泡立ってきますので、水を継ぎ足すなどすると良いでしょう。なお、根っこの繊維はなかなか粉砕できず、ミキサーの刃にまといつくようでミキサーが異常振動することがあります。
粉砕し終わり泡立ったクズの根っこ
次に予めボールに敷いていた布の上に、ミキサー内の粉砕物を汁ごと移します。最初に泡が、続いて濃い茶色の汁が出ます。ミキサーの底に溜まった繊維状の物も、かき出してボールに敷いた布の上に取り出します。
ボールの上に布を敷く ミキサー内の粉砕物を全部、布上に移す
布の上にミキサーの粉砕物を全部移すと、粉砕物がはみ出ないようにしながら絞ります。すると、濃い茶色の汁がボール内に大量に出ます。この濃い茶色の汁の主成分はタンニンだそうです。この取り出した濃い茶色の汁から澱粉を取り出します。
布を手で強く絞る たくさん出る濃い茶色の汁
20年ほど前に川が氾濫したことがありました。その氾濫した川岸に行ってみると、川岸にクズの根っこがたくさん打ち上げられていました。ふだんは葉っぱしか見ることができないクズですが、サツマイモのように太った根っこがたくさんありました。その根っこを砕いてクズ粉をたくさん作ったことがありました。
手で持ったクズの根本 根本を中心にクワで根を掘る
久しぶりにクズ粉を作ってみたくて、畑前の斜面に生えているクズの根を掘ってみました。しかしこの斜面はたくさんの石ころが埋まっているため、クワが石に当たってなかなか掘れません。掘っても掘っても根は地中の向かって伸びていました。
石ころがクワに当たる、もクズの根を堀り続ける
30分ばかり奮闘しましたが、一向に太った根っこに到達しません。氾濫後の川岸で見つけたような太い根っこまではとても到達できそうもありません。そこで、根っこの一部を掘り出してくず粉が取れるかどうか試してみることにしました。
掘り上げた根っこの一部、澱粉はあまりなさそうです
この年末も手作りでしめ縄を作りました。去年,一昨年までは毎年数人が集まってしめ縄を作りましたが、今回は一人で作りました。自分の家を飾る分だけを作りました。10年ほど前から自分で作っていますので、この10年ほどは一度も購入したことはありません。市販のものより少しばかり出来栄えはよくありませんが、心を込めて作っているので劣らないと思っています。
日向ぼっこしながらのんびりしめ縄作り、まずワラを柔らかく叩く
材料のワラは、お米作りを指導した小学5年生が作ったワラを使います。田んぼで小学生が稲刈りした後に私が脱穀したワラです。小学生が校庭のバケツ稲で作ったワラも一部混じっています。
叩いた後、手櫛でゴミをすく 一握りの稲束の元を縛る
木槌で叩いて柔らかくしたワラを手櫛ですいた後、一握り稲束の根本を作った細縄で縛ります。そして、稲束を三つ編みするように三等分します。その三等分の稲がほつれないように左手でしっかり握ります。そして、右手でその三等分された稲をねじるようにしながら、編み上げていきます。
三つ編みのように三等分された稲茎を、少しずつ編み上げる
稲をないながら編み上げていくと、稲束は解けようとします。このため、解けないように左手でしっかり握っていなければなりません。このため、左手の指の根本が痛くなります。稲束の根本から穂先に向かって少しずつ編みあげていくと、きれいな編み目ができます。
稲束の根本から徐々に編む しめ縄の形になってきました
しめ縄の形に編みあがると形を整えます。そして、火を近づけてあぶりワラのほつれなどを焼きます。そして、しめ縄が熱いうちに他のワラで擦るようにして磨きます。このようにして磨くと、ほつれは取れてしめ縄はピカピカに綺麗になります。
火であぶってほつれを焼く ワラを使って擦り、しめ縄を磨く
このようにしてしめ縄を毎年作っています。市販のものと比べるとやや見劣りがします。しかし手作りのためでしょうか、お正月が過ぎて捨てるのが毎年惜しい気がしています。今年は大震災や津波などで大変な年でした。「来年はいい年が来るように。」と祈りながら手作りしたしめ縄でした。
ようやく出来上がったしめ縄
一昨日(21日)、台風15号がきた午後4時頃深夜勤務のためにバイクで出かけました。暴風雨でバイクは左右によろけそうになるし、マンホールではスリップして転倒しそうになるし、散々の通勤でした。しかし、台風が過ぎ去った昨日、先日の暑さがうそのように涼しくなりました。台風のために、道路には街路樹の葉や枝が積もるように落ちていました。
台風のためにイガ栗や葉が地表に散乱していた涼やかな栗林
通勤の毎日の行き帰りに栗林の脇を通るのですが、道路には落ちたイガ栗や栗の破片が沢山落ちていました。また車に踏まれた栗の破片も沢山ありました。まだ紅葉には早いのですが、栗林の木々の間から差し込む木漏れ日を見ていると、涼しさもあって秋がやっと来たことを実感しました。
栗林の木々の間から差し込む木漏れ日