余田院内への緩い登り道を歩いていると、権之宮大明神(目の神様)の祠が山の横に見えてきました。祠内には、ハサミを目の形に見立てた願板がありました。ハサミはボロボロに錆びて眉毛の部分が欠けていました。その昔、目を患っていた方が願板にハサミで目を描いて願をかけたのでしょう。今のように眼科がない時代、目の病気は恐れられていたのだと思います。
秋晴れの下、穏やかな余田院内の里山風情
権之宮大明神を出てしばらく歩いていると、ウォーキングに参加されたNさんのお友達が畑仕事をしていました。そのお友達はかつてバレーボールの仲間だったようです。同じく、参加者のOさんの先輩だったことも分かりました。こんな所で偶然何十年ぶりに出会うのも、ウォーキングの楽しみの一つです。しばらく談笑した後、ウォーキング再開です。
権之宮真大明神(目の神様) バレーボール仲間に偶然出会う
続いて緩い坂を登っていると、立派なお地蔵様が現れました。このお地蔵様は背中から伸びた支柱の上に屋根を持っていました。さらに歩くと、祠のような薬師堂や何体か並んだ石象がありました。薬師堂はかつて、庵のような建物だったのではないでしょうか。そこから200m位歩くと、T字路に着きました。左に進むと保生地や畑方面、右に進むと院内集会所方面です。ためらわず右に進みました。
背に屋根のお地蔵様 薬師堂の祠内 院内集会所前
少し歩くと院内集会所前に出ました。さらに100m位進むと福楽寺に到着です。ここで、昼食休憩をとることにしました。私は福楽寺のご住職にご挨拶し、本堂前で昼食をとることとトイレを使わせてもらうことの承諾をいただきました。ありがとうございました。ところで、下見をした9月は暑かったのですが、10月末になると涼しくなっていました。日向ぼっこしながら昼食休憩を取りました。
昼食休憩した福楽寺本堂前 本堂向かい側に座って休憩
ご住職から、この福楽寺すぐ傍にある鳥居についてお話を聞きました。この鳥居の山側にはかつて、神社の建物があったそうです。この神社から勧請してできた神社が、今の名合八幡宮と八幡八幡宮とのことです。勧請後、がけ崩れで神社が無くなってしまったとのこと。鳥居と山に向かう短い石階段だけが、往時の姿を留めています。
今回歩いた、柳井市余田ウォーキングのコース