東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

富永有隣(生誕200年)に関わる史跡案内と遺物披露

2020年08月23日 | ふるさと

 来年は、幕末志士の一人であった富永有隣の生誕200年に当たります。今の山口市陶が生誕地です。先日、山口市陶の方々15人が田布施町郷土館に来られました。来館の目的は、来年陶で富永有隣生誕200年祭をするための準備及び調査のためとのことです。午前中は富永有隣の顕彰碑や墓所をご案内して説明しました。そして午後、富永有隣が残した遺物の数々をお見せしたり解説したりしました。

      富永有隣の墓所をお参りし掃除する陶の方々


 富永有隣は吉田松陰と萩の野山獄で出会いました。獄中で意気投合して、漢籍や漢詩など獄中内の人達と教えあいました。吉田松陰が出獄後しばらくして富永有隣も出獄し、一時は松下村塾で塾生を教えました。その後、奇兵諸隊で倒幕に活躍しました。しかし明治維新後、数年にわたる逃亡後に捕まり、長らく東京の獄にいました。恩赦で獄を出た後、妹が嫁いでいた田布施町に移り住み教育者として余生を過ごしました。明治時代、田布施町に仮寓していた国木田独歩が富永有隣を訪問しています。富永有隣はいくつかの著作物などの遺物を残しており、郷土館で大切に保存しています。来年初頭、どの遺物を借りるか選ぶため、陶の方々が再び来館することになっています。その時、また私が対応することになりそうです。

   マイクロバス      幟を立てて墓地へ    富永有隣顕彰碑
  

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