東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施コットンクラブ、再度の紅花染め

2020年08月10日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 2週間ぶりのコットンクラブでした。前回、私のミスで思うように紅花で染めることができませんでした。今回、ちゃんと染色できるように慎重に作業しました。その結果、まあまあの出来でした。仕事で染色している方ならば手順を忘れることはないでしょう。しかし、1年に1度しか染色しないので、細かな手順をうっかり抜かしてしまうことがあります。今回は、絞り染めが黄色にも朱色にも染まってよかったです。この秋、去年と同じように小学校の放課後学習で子供達に染色を体験してもらおうと思っています。

   黄色,朱色共に私の絞り染め、左下はSさんが綿を紡いだ糸


 最初に黄色の染色をしました。紅花を水に浸けると、花弁からさーっと黄色の染料が溶けてきます。強制的に溶かすためミキサーで混ぜました。そして、溶けた染料水だけをフィルターで抽出しました。そして、鍋に入れて煮える直前の水温にしました。水温が上がりきるまでの間、染めたい布を縛りました。今回は、小石を入れて縛りました。豆やビー玉でも良いでしょう。水温が上がりきったことを確認して、縛った布を浸しました。5分位浸した後、冷まして水で洗いました。その後、縛った紐をリッパーで切りました。広げると、黄色に染まった絞り染めの出来上がりです。

  ミキサーで混ぜる    染色液の水温を上げる    リッパーで糸を切る
  

 続いて、布を朱色に染めました。最初、水溶性の黄色の染料をどんどん洗い流しました。黄色が出なくなった頃、朱色の染料が溶けるアルカリ水に紅花の花弁を混ぜました。そして、朱色の染料が溶けた頃に水溶液を中和するため酸を入れました。さかんに泡が出ます。割りばしで混ぜながら、泡が出なくなるまで酸を入れます。中和されると液が血のように赤くなります。泡が出なくなると、染めたい布を入れます。5分位すると布を取り出して水で洗います。そして、糸をリッパーで切ります。布を広げると、朱色に染まった絞り染めの完成です。同じようにして、紡いだ糸などを染めました。

   小石を入れて布を糸で縛る       赤い染色液に布や糸を投入
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする