先日採取したアケビや藤蔓などの蔓を使って、唐突に籠でも作ってみようかと思いました。数十年前にクズの蔓を使って籠を作ったことを思い出したからです。その時と同じ方法で作り始めました。ところが、蔓が太かったのか曲げにくくて困りました。太いせいか一部の蔓は折れるのです。そこで、葉が数枚残っているマオランを巻き付けてみることにしました。
その昔、細縄を経糸にして、横糸にわらを編み込んでいた古老を思い出しました。良いか悪いか分かりませんが、まずはその方法で籠になるか試してみることにしました。
太いアケビ蔓を軸に使い、マオランの葉を捩りながら巻き付け
軸に使ったアケビ蔓は六本です。三本づつを十字にして途中に一本加えました。マオランの葉を巻きつけても同期しないように、立ち上がりの蔓を七本にするのです。マオランの葉は広く太いため幅が2cm位になるように裂きました。さらに葉の表面がツルツルするため木槌で叩いてほぐしました。そして、ほぐしたマオランの葉をねじりながらアケビ蔓に巻き付けていきました。
アケビ蔓を十字に交差 マオランの葉を裂く マオランの葉をほぐす
以前、山間部を歩きながら民俗調査をしたことがあります。その時、半ば放置されていたんだ広い筵を見たことがあります。小さめのブルーシートの広さの筵です。編み方は矢羽根編みだったと思います。今回はぐるぐる回して編むので、矢羽根にはできません。
マオランを巻き付けていると、だんだん蔓の間隔が広くなるので蔓を追加した方が良さそうです。六本ではなく八本の蔓を十字にすれば良かったなと思いながら編んでいます。駄目ならば再度やり直そうと思います。
編み始め、アケビ蔓が硬い アケビ蔓の軸にマオランを巻き付け