我家の裏山や垣根にいろんな蔓がまとわりついています。剪定する時などにとても邪魔になります。一番困るのは草刈機を使っている時です。気を付けているのですが回転する刈刃に巻き付くことが多々あります。そうなると、草刈機のエンジンを止めて地面に下ろします。そして、巻き付いた蔓を巻き戻して取らなければなりません。深く巻き付いていると刈刃を外さなければならない時があります。
そんな邪魔な蔓を撤去しました。いろんな蔓がありました。藤,アケビ,葛,実葛(さねかずら)などです。あけびは籠に加工できるので、上記四種類の蔓だけは丸く束ねて保管することにしました。暇があれば籠にしてみたいと思います。
椿の枝に絡みついたアケビの蔓を引っ張り落とす
以前、山梨県などの山間地区の民俗調査をしたことがあります。雑穀などの手伝いをした時、古老から縄の代わりに山藤を使うことを教わりました。山藤とは園芸品種ではない山に生えている藤のことです。縄を持たなくても、山に生えている蔓を使って収穫物を縛っていたのです。
いろんな蔓を試しましたが、紫の花を咲かせる藤が縄として一番適していました。引っ張り強くねばりがあるためです。
実葛(さねかずら) 抵当な長さに切断 葉が残った実葛
さて、採種した蔓は種類ごとに分けて丸く束ねておきました。気が付いたのですが、アケビはもう少し早い時期に採種すべきでした。春にそなえて小さな芽が、こぶのようにたくさん蔓に付いてるのです。実葛は籠にしている例を見たことがないため、籠には向かないのではないかと思います。乾くと縮むのか、加工しにくいのか、それとも耐久性がないのかも知れません。
蔓の種類ごとに丸く束ねる 小屋の軒下にぶら下げて乾燥