ほぼろを編むための紐を藍染めしました。紐を藍染めする理由は、編んだ紐を目立たせるためです。網目が分かりやすい方がほぼろの編み方を教えやすいですし、教わる方も網目を理解しやすくなると思います。また、執筆中の本の原稿に網目の例を掲載しており網目を読みやすくしています。
紐を藍染めするついでに綿布を藍染めしてみました。今年度の成器塾でも藍染めを児童たちに体験してもらう予定ですが、その手順を確認する意味もあります。白い綿布を絞り染めしてみました。プロが染めるほどには濃くは染まりませんが、体験するには十分な濃さになることを確認しました。
綿布をたこ糸で縛って、絞り染めの準備
藍染めは水温が高い方がよく染まります。そのため、鍋に入れた水をコンロで温めました。並行して去年の秋に収穫した藍の葉をミキサーにかけて粉砕しました。それを暖めた水に入れて混ぜました。しばらく温めた後、還元剤などを入れました。それをぐるぐると混ぜていると水の表面が虹色になります。その時を狙って紐や綿布を浸しました。
黒い藍の葉を取り出す ミキサーから鍋に ようやく藍染液の完成
綿布はそれなりに藍色に染まったのですが、麻紐はそれほど濃くは染まりませんでした。麻は元々茶色なので青くは染まりにくいようです。見た目、色が少しばかり青くなったかなー?です。今後、この紐を使ってわら細工をしようと思います。
この一年の間にわら細工のメニューを増やしました。丸座布団,ポシェット,買物籠,猫ちぐら,リュックサックなどです。基本はほぼろですが、それを卒業してから好きなわら細工に進んでもらおうと思っています。
藍染め液から紐を取り出す 濃くはないものの染まった綿布