すぷりんぐぶろぐ

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基準感覚という財産を育てる

2006年12月15日 | 教育ノート
 学習も生活習慣もうまく回転していくことが肝心だとつくづく思う。
 学校、家庭それぞれの役目を果たすことはもちろん肝心だが
どこが起点になって方向性を持つかは多様である。
 双方の情報交換は、「正」の回転にプラスになるようものでありたい。そんなふうに心がけて発信したい。


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 保護者アンケートで、本校児童の問題点とされた「挨拶」。PTA全体会でもお話したように、学校としても現状をよく見つめ、様々な面で指導を強めたいと考えています。
 ただ、地域や家庭の中で交わされる挨拶を積極的にすることは、保護者の皆さんのしつけや地域全体での働きかけなしには絶対に実現はしません。
 どうかお子さん一人一人の実態に合わせて「教え・励まし・やらせて・誉めて」やっていただいたり、地域の集まり等で話題にしていただいたりして、挨拶の輪を広げたいものです。

 先月本校においでになった千葉の野口芳宏先生が、著書にこんなことを書かれています。

お礼をいうべき時にはすぐに「ありがとうございます」と言い、失敗や失礼があったらその場ですぐに「すみません」と謝らずにはいられない。これらが「基準感覚」です。感覚はセンスです。幼い時のしつけがこの感覚を育てます。時機を逸すると、この感覚形成やその修正はなかなか困難です。

 歯磨きが習慣化されていれば、食後は磨かないと気持ちが悪くなるものです。それと同じように挨拶を交わさないとすっきりしない、という感覚になれば身についたことと言えるのでしょう。
 小さいうちに一生の財産ともいうべき感覚を養い、育ててやりたいものだなと改めて思います。

 地区によっては徹底されていないという声があった挨拶ですが、先週来校なさった市のスクールガードリーダーのSさんには、他地域と比べて「この地域の子たちは、明るく元気に言葉を返してくれるよ」と誉めていただきました。
 本当にうれしい一言でした。
 人数は少なくてもその分をカバーできる元気さを育てていきましょう。
 声を出して働きかけられることこそ出発点です。
(12/13)