すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

偽りは人の為なのか

2007年12月18日 | 教育ノート
 今年を表す一字が「偽」というのはやはり妥当なところか。
 しかし改めてそのつくりを見ると不思議な字である。
 「為」という字は、実は結構思い入れがあって、「教務通信」を作ったときのタイトルにしたものだった。「つくる」と読んでいた。

-----------


 世相を表す「今年の一字」が「偽」となりました。
 印象の悪いこの字は「人」と「為」の組み合わせです。「為」は「手を加えて様子を変える」という意味ですから、人が手を加えて変えることから「うわべをつくろう」という意味になったようです。

 「為」はもともと「爲」という字で「爪(手)」と「象」から出来ました。
 象を手なずける様子だと言われています。昔、中国では象を使った土木工事が多かったようで、物事を「為す」ために巨大な象まで利用できる人間の力や技を表している字なのです。
 そこへさらに「人」が加わると「いつわり・にせ」の意味になるのは、人が増えることで悪い部分も増えていくように思えて複雑な気持ちです。
(12/18)
-----------