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いのちとは生きる命令

2007年12月12日 | 教育ノート
 授業参観で取り上げた学級があったので、それに合わせて調べてみた。
 字源をたどってみると、「生命」という熟語が「いのち」によりふさわしいのだとわかった。
 それは「生まれる命令」であり、「生きる命令」であること。

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 「令」と「口」の組み合わせです。
 「令」はひざまずいてお告げを受ける人の形から出来た字で「口」はそのお告げを表しています。
 従って、人々を集めて口で考えを伝えるようすを表したのが「命」です。神のお告げがもともとの意味で「命令」に近いと言えます。
 「生命」という意味に用いられるのは、人の命が天から与えられた、神のお告げ、おおせであると考えられたからです。

 生命科学の発達は目覚しいものがありますが、まだ神秘性が残っている部分はあります。
 原始以来、幾多の命がつながり、ここに存在する一つの自分。
 その偶然と不思議さを想像できれば、自他の生命を尊重するという一番大切なことに気づくのではないでしょうか。
(12/10)
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