週初めの夕食後に何気なく回したチャンネルで、「日本賞」を受賞した番組の再放送をやっていて、引き込まれるように見てしまった。
「課外授業 ようこそ先輩 みんな生きていればいい」
全盲ろう者として日本で初めて大学進学を果たした福島智さん(現在は東京大学准教授という肩書だった)の、母校6年生に対して行った授業である。
恥ずかしながら「指点字」の存在を初めて知ったし、福島さんの隣にいる助手の方のその指点字による通訳?の速さにも驚いてしまった。
視覚も聴覚もなくしてしまった自分がどんなことを考え、どんな道を歩んだのか、子どもたちを相手にした福島さんの熱っぽい話には、やはり障害という現実の持つ重みがひしひしと感じられた。
指文字から指点字へ、アイマスク・ヘッドホンで盲ろう者の体験、そして無言給食、盲ろう者になったつもりで一週間の日記を書くという内容の組立てもしっかりしていた。30分の放映での判断は難しいとはいえ、この授業は多くの児童の心に残る、そんなふうに思われた。
クライマックスは、福島さんの言葉。
「生きることは、コミュニケーションをすることだ」
そのための手段に大きすぎるハンディを抱えている福島さんだからこそ見出せた。
残ったかすかな手段に頼り、それをどこまでも広げようとする、深めようとする姿勢があるから見出せた。
言葉の深さを思わずにはいられない。
その声は自分の耳には聞こえずに、心の奥でしか響かないのだから。
「課外授業 ようこそ先輩 みんな生きていればいい」
全盲ろう者として日本で初めて大学進学を果たした福島智さん(現在は東京大学准教授という肩書だった)の、母校6年生に対して行った授業である。
恥ずかしながら「指点字」の存在を初めて知ったし、福島さんの隣にいる助手の方のその指点字による通訳?の速さにも驚いてしまった。
視覚も聴覚もなくしてしまった自分がどんなことを考え、どんな道を歩んだのか、子どもたちを相手にした福島さんの熱っぽい話には、やはり障害という現実の持つ重みがひしひしと感じられた。
指文字から指点字へ、アイマスク・ヘッドホンで盲ろう者の体験、そして無言給食、盲ろう者になったつもりで一週間の日記を書くという内容の組立てもしっかりしていた。30分の放映での判断は難しいとはいえ、この授業は多くの児童の心に残る、そんなふうに思われた。
クライマックスは、福島さんの言葉。
「生きることは、コミュニケーションをすることだ」
そのための手段に大きすぎるハンディを抱えている福島さんだからこそ見出せた。
残ったかすかな手段に頼り、それをどこまでも広げようとする、深めようとする姿勢があるから見出せた。
言葉の深さを思わずにはいられない。
その声は自分の耳には聞こえずに、心の奥でしか響かないのだから。