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カゼに負けるな

2008年12月29日 | 雑記帳
 今年は体調をあまり崩さなかったのに、ここにきて酷い風邪に罹ってしまった。
 高熱や関節の痛みはないのだが、咽頭痛や頭痛がひどく、かかりつけの医院で処方してもらった薬を飲んで三日目でようやく回復の兆しが見えたというところである。

 そういう状態なのでベットで寝ているときはとても普通の本には手が伸びず、コミックや週刊誌ぐらいが関の山であった。ぼんやり眺めているという感じでめくっていたが、この文章のところで手が止まった。

 自分と対面している人間に無力感や恐怖感を植えつけることに大変長けている

 内田樹氏の文章だが、対象とされている人物はよくテレビに登場する某府知事と某首相である。
 この文章のタイトルはこうなっている。

「競争教育」では子供の危機は救えない

 現在この国にまたぞろ強まってきている競争原理による教育のあり方は、結局のところどういう人間を作り出そうとしているのか、という観点で語られている。
 そして、競争によって伸びるのは「学力」そのものではなく、相対優位だけが問題にされ、そのためには周囲に対する妨害こそが費用対効果がよいと述べている。つまりそういった能力に長けている人間が勝者になるということである。

 こういった考えがじわりと蔓延した世の中では、すでに多くの子どもが「逃亡」しているし、それはきっと都市部に象徴的に現われているだろう。全国学力調査が語っていることの一つはそれではないか、とも感ずる。

 と、ここまで書いて何を書きたかったのか…まだ頭がぼんやりしているので、あらぬ道筋をたどりそうだ。
 そうだ、無力感や恐怖感、劣等感を植え付けられないように、私たちはもっと語るべきだということを書きたかったんだ。
 知らぬ間に身動きがどれなくなる状況だけは避けねばならない。
 
 と、まだ身動きが少しおぼつかない状態で考えたことでした。