すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

定番探しは自分探し

2008年12月01日 | 読書
 『遊ぶ奴ほどよくデキる!』(大前研一著 小学館文庫)
「デキる」を仕事と解釈すれば、この題名はあんまりふさわしくない。
 意図はわかるが、本当のところは「デキる奴ほど、よく遊ぶ」という表現が正確ではないか。
 つまりは、心の余裕をどう見つけるか、が一番である。
 そこに、時間とお金の余裕が加わるわけだが…。

 大前氏のような環境に誰しもあるわけでなく、そのまま真似しようと思う人などは多くないだろう。それにしても、そのエッセンスになるほどと思うこともある。
こんな小見出しがある

 自分の「定番」を持てば、人生は何倍も豊かになる

 食べ物や持ち物、もちろん趣味や通う店まで、適切で自分の好みに合うものに絞り込んでいくという意味らしい。もちろん、それに到る過程の「豊かさ」もさすがであり、凡人が実行するにはかなりの意識変革も必要になってくるだろうが。

 考えてみると、自分の定番と言えるものがいくつあるだろうか。
 ほんとに数えるぐらいしかないということは、とことん突き詰めていないからだなあ、とこの齢になって少し寂しい気もする。
 定番探しはいうなれば、一つの自分探しなんだろうと思う。