立川談春の落語を初めて聴いた。
その名を知ったのは数年前。直接はもちろんのことテレビやCDでも聴いたことはなかったのだが、その「名声」は書籍などを通じて知っていた。
「天才」と呼ぶ人がいて、また「今、最もチケットが入りにくい落語家」とも称されていた。
夏に話題のエッセイ『赤めだか』を読み、ぜひ機会があればと思っていたが、早々にそのチャンスがやってきたことは幸運だった。
落語をきちんと?見聞きするようになってまだ数年であり、直接聞いた落語家はまだそんなに多くない。ただこの頃はDVDやCDなどでも結構聴いているので、少し幅が出てきたかなと思っている。
その中で、腹を抱えるほど笑わせてくれた喬太郎など数人がいるし、ああ上手いなあと思わされた噺家も結構いる。正月に見た志の輔もさすがではあった。
が、いやあ談春は凄かった。
細かい技術を語ることは到底できないが、ただ圧倒された感がある。
喋り、間、表情、仕草、それらが総合されて、一つの世界を創りあげているとでもいえばいいだろうか。情景を説明する語り口などもなんとも言えず上手だと思った。
あれが芸なのだろう。
それだけだったろうかと少し心が落ち着かなかったので、『高座の七人』という噺家写真集(といっても文庫本だが)それを見直してみた。
そうだ、写真を見ながら改めて気づく。
立ち姿、礼、動き…それらがしゃんとしていた。美しかった。
吉川潮は次のように書いている。
高座姿の美しさ、様子のよさは、いくら努力しても身につかない天性のものだ。それを持ち合わせている談春
落語に対する姿勢がどうのこうのとまでは言えないが、姿かたちの良さが物語るものはいつも大きい。
その名を知ったのは数年前。直接はもちろんのことテレビやCDでも聴いたことはなかったのだが、その「名声」は書籍などを通じて知っていた。
「天才」と呼ぶ人がいて、また「今、最もチケットが入りにくい落語家」とも称されていた。
夏に話題のエッセイ『赤めだか』を読み、ぜひ機会があればと思っていたが、早々にそのチャンスがやってきたことは幸運だった。
落語をきちんと?見聞きするようになってまだ数年であり、直接聞いた落語家はまだそんなに多くない。ただこの頃はDVDやCDなどでも結構聴いているので、少し幅が出てきたかなと思っている。
その中で、腹を抱えるほど笑わせてくれた喬太郎など数人がいるし、ああ上手いなあと思わされた噺家も結構いる。正月に見た志の輔もさすがではあった。
が、いやあ談春は凄かった。
細かい技術を語ることは到底できないが、ただ圧倒された感がある。
喋り、間、表情、仕草、それらが総合されて、一つの世界を創りあげているとでもいえばいいだろうか。情景を説明する語り口などもなんとも言えず上手だと思った。
あれが芸なのだろう。
それだけだったろうかと少し心が落ち着かなかったので、『高座の七人』という噺家写真集(といっても文庫本だが)それを見直してみた。
そうだ、写真を見ながら改めて気づく。
立ち姿、礼、動き…それらがしゃんとしていた。美しかった。
吉川潮は次のように書いている。
高座姿の美しさ、様子のよさは、いくら努力しても身につかない天性のものだ。それを持ち合わせている談春
落語に対する姿勢がどうのこうのとまでは言えないが、姿かたちの良さが物語るものはいつも大きい。