すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

連休充電日記②

2009年09月24日 | 読書
 『図解 よくわかる 授業づくり発想法』(上條晴夫著 学陽書房)
 いかにも上條氏らしい本。
 気になった言葉は

 子どもの指導を意識して行う職業的所作のトレーニング

 そんな観点での研修ができないかと思う。 

 それにしても「授業づくりの教材学」の章で取り上げられた14項目の実践を、たったひとつを除いた他は全て自分もやってきたことに少し驚いた。
 まだまだ著名な実践はあるのだろうが、これらに限定された意味づけは果たしてなんだったろうか。
 自分の中の教師像が明かされるような気がする。


 『鍛え・育てる 教師よ!哲学を持て』(深澤久著 日本標準)

 一本の筋がピシッと通っている書である。
 深澤氏が信念をもって(それを哲学と呼ぶかどうか、ちょっとそこは分からない)歩んできた実践の集約ともいえる。

 指導言に対するこだわりにその核をみる。もちろんそれは表面上のことではなく、何のためにという教師の内なる願いがエネルギーとなっている。

 教師の目指す行為像に、指導言は従属するのである。
 
 そしてそこが明確だからこそ、次のような優れた原理を導き出した。

 指導言は、行為発達レベルの「易」からではなく、「難」から入る
 
 自分ではそのことを意識的に行ったことはない。わずかに思い起こせることもあるが無自覚だったと思う。

 とことん自分の頭で考える、子どもの力を信じて対する、なぜかと突き詰める…まさしく自立する教師の典型を見る思いである。