すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

クイズにある古臭さを越えて

2020年07月11日 | 教育ノート
 読み聞かせにぜひ取り上げたいと思っていた一冊があった。『オレ、カエルやめるや』である。昨年11月に別サイトで紹介していた。その後チャンスがなく、今回2年生が相手だというので、満を持して持っていくことにした。もう一冊はネコが登場する話で、若干の余裕がありそうで、フリートークもいいかなと思う。



 カエルのクイズでもしてみるかと、書棚から『子どもにウケるたのしいクイズ』(坪内忠太 新構社)を取り出し、開いてみる。「アマガエルは雨がふるまえに鳴く。なぜわかるか」…これはちょっと説明が必要か。「ヒキガエルの寿命はどのくらいか」…うん、これは明快だ。①1年 ②10年 ③30年 さて、どれか。


 この本には③30年とある。そんなに…と思う。では今この周辺で目にしたり鳴き声を耳にしたりする種類は、田んぼにいるアマガエルだからそちらはどうだろうと検索してみる。これは5~7年だそうだ。さて、そのサイトでヒキガエル(ガマ)を調べると、なんと長くても10年と載っているではないか。おいおいっ。


 とたんにクイズ本の信ぴょう性が薄らぐ。TV番組では相変わらずクイズ番組が流れ続けているけれど、この類は詳細データを最新にしないと混乱が生ずる。バラエティとしては面白いのかもしれないが、教室という場では安易に使えないという気持ちが湧いてきた。そもそもクイズにある正解指向が古いかもしれない。


 ということで合間の話は「最近よく鳴くアマガエルってどのくらい生きると思う?」と軽く問いかけ、みんなと齢が同じの蛙もいるんだね、と読み始めた。内容は文句なく面白く盛り上がる。読み聞かせ後、一緒に聴いていた先生がこう話し始める。「今のお話で○○はなんという▲▲でしょうか、はいっ」…おいおいっ。