すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

出会いづくりを万全に

2020年07月24日 | 雑記帳
 感染予報対策による臨時休校が解除されたのは5月連休後。その月19日のT小から始まった学校での読み聞かせも、今週21日火曜で一学期分が終了した。備忘としてメモ書きしたら、延べ7校(実質3校)7日間、取り上げた絵本は延べ17冊(2回読んだ本もあり実質14冊)となった。結構、いいリズムで廻れた。


 思い出してみたら1年生から6年生全部の学年を一度は担当していた。選本もバラエティに富んでいるわけだ。さて、学校・学年によって、その実態や雰囲気が違うのは当然だが、こちらのねらいは一貫している必要があることを改めて思う。つまりは「本の楽しさ・面白さ」を伝えるというごくありきたりのことだ。


 ここで一番大切な点は何かというと、絵本を選ぶときに、自分が楽しめる、感動できることが出発点になるようだ。難しいのは、それが対象となる子どもたちとマッチするかという問題だ。発達段階や集団の持つ雰囲気などに大きく左右される。評価は、感想発表等に頼らなくとも場の空気で把握しているつもりだ。


 突き詰めると、子どもたちの眼差しの強さだろうか。声の出る出ないは集団で違いが大きく、そこにも影響されるが集中すれば感じ取れる。今回、少しすれ違ったかなという印象を持ったのは、『心ってどこにあるでしょう』(金の星社)だった。1年生と2年生で二度読んだが、片方の学年の反応が今一つの気がした。



 「こんのひとみ作・いもとようこ絵」のある程度評判の高い一冊だ。で、今調べたらなんと、昨年の課題図書の一冊だったではありませんか。とすると2年生は読んでいる可能性が大…それだったのかもしれない。と今頃リサーチ力の至らなさを知る。たった20分弱の短い時間だからこそ、出会いづくりは万全に!