すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

欲かベージュか

2020年07月31日 | 読書
 『波』8月号(新潮社)の表紙が良かった。

 ヨシタケワールド全開!



 そうだよ、人間ってそんなものだよ。
 でも今の世の中は、それだけじゃね…と言いたくなるのも自然だ。
 そこから一歩突っ込んで、では何のためって考えた時、結局「欲まみれ」の自分が顔を出す。

 とにかく、前作も良かったし、またヨシタケの新作を買わなくては…。


 谷川俊太郎の新刊紹介があった。作家の朝吹真理子が書評を書いている。

 詩集のタイトルは、「ベージュ」で、著者の年齢は米寿。

 ちょっと笑えた。当然、その重なりをねらったタイトルなんだろうが、解説はこう続く。

 ベージュは染めていない羊毛の色だ。その生成りは、「裸のことば」にも呼応している気がした。

 なるほど。「ベージュ」を改めて辞書で調べる。
 国語系では「明るい薄茶色。らくだ色」などとなっているが、ブリタニカの百科事典の記述が面白い。文末表現がこうなっている。

 明るい灰色がかった黄橙系の色で、色相、明暗ともかなり包括的である。


 「包括的」…すべてを包み込む、そうかあ。ベージュはそういう色、そして米寿はそういうお年頃ということか。まだ自分には少し遠いけど。

 どんなコトバが並んでいるか、楽しみだ。