今回は、令和3年就労条件総合調査による「週休制」です。
主な週休制の形態をみると、
「何らかの週休2日制」を採用している企業割合は83.5%となっています。
「完全週休2日制」を採用している企業割合は、48.4%となっており、
企業規模別にみると、
1,000人以上:66.7%
300~999人:60.0%
100~299人:53.7%
30~99人 :45.0%
と規模が大きいほど採用割合が高くなっています。
週休制の形態別適用労働者割合をみると
「何らかの週休2日制」が適用されている労働者割合は84.8%
このうち「完全週休2日制」が適用されている労働者割合は60.7%
となっています。
週休制については、
【 H9-2-B 】
労働省の「賃金労働時間制度等総合調査」(企業規模30人以上、平成7年)に
よると、完全週休2日制を採用している企業の割合は、いまだ全体の3割に達し
ていない。
【 H24-5-B 】
完全週休二日制を採用している企業は全体の約4割であるが、企業規模が小さく
なるほど採用割合が低くなっている。
【 H28-4-A 】
何らかの週休2日制を採用している企業はどの企業規模でも8割を超えているが、
完全週休2日制となると、30~99人規模の企業では3割にとどまっている。
という出題があります。
いずれについても、完全週休2日制に関する問題です。
【 H9-2-B 】は、出題当時、正しい内容でしたが、令和3年調査の結果
で考えると、採用している企業割合は4割を超えているので、誤りになります。
【 H24-5-B 】も、出題当時は正しい内容でした。
令和3年調査の結果で考えた場合、約5割といえるので、「約4割」では誤り
といえるでしょう。
【 H28-4-A 】は、誤りです。
30人~99人規模の企業における完全週休2日制の採用割合は約5割となって
いました。
令和3年調査の結果でも4割を超えている状況です。
週休制については、
このように、完全週休2日制に関して、採用割合を論点にして出題されている
ので、おおよその採用割合と企業規模別の状況、これを知っておきましょう。