今日、セントルイスのワシントン大学行われるアメリカ副大統領候補のジョーバイデンとサラペイリンの討論会、楽しみにしていたのですが、移動中のため見れません。オバマとマッケーンの討論はあと二回あるはずですが、副大統領候補の討論はこの一回だけということで残念です。
見どころは、ペイリンのボケぶりは勿論ですが、もう一つは、どれだけ大人の包容力を見せれるかというバイデンの役者ぶりではないかと思います。ペイリンの無知蒙昧ぶりは既に、TVのコメディーショー(Saturday night live)でのTina Feyによるパロディーが何回も繰り返し取り上げられているので、ネットでお楽しみ戴けたらと思います(現在、残念ながらYoutubeではニュースネタにされたダイジェスト版しか見られません)。この人、副大統領候補となって、いきなり共和党党大会でのオバマの悪口で人気を取り、人寄せパンダとして堂々たるデビューを飾りましたが、日にちが経つにつれ、さすがに一般人も張り子のパンダであることに気づき始めたようです。ボロがでないようにしばらくメディアには沈黙していたのですが、数週間前ようやくABCのTVインタビューに出演し、司会のCharlie Gibsonに(テロを行う可能性のある国への先制攻撃を肯定する)「ブッシュ-ドクトリン」についてどう思うかと聞かれて、立ち往生し、ブッシュドクトリンそのものを知らなかったということがバレてしまいました。またアメリカ国外に殆ど出たことがないペイリンは、外交政策の経験について聞かれて、「アラスカはロシアに近いしカナダにも近い」と意味不明の返答をして司会者を呆れさせました。これらの失態が、Saturday Night Liveのパロディーで散々、茶化されたと思ったら、続く、CBSのTVインタビューでもさらに、対パキスタン政策でマッケーンの主張と反対のことを言って、馬脚を現した上、今回の金融危機についての回答では、まったく意味不明のポイントがずれまくったことを延々としゃべりまくり、インタビュアのKatie Couricを呆然とさせました。おかげで、Saturday Night Liveは絶好調です。( http://www.nbc.com/Saturday_Night_Live/video/clips/couric-palin-open/704042/)。うわさによると、現在、アリゾナのとある場所で、討論に備えて、マッケーンキャンペーンの教育係が、付きっきりで教育しているらしいです。あれだけ国民の前で、「I’m ready for the vice president!」と大見得をきっておいて、少なくとも外交や経済の知識については、その辺の小学生なみに何も知らないのがまるわかりなので、見ている方が恥ずかしくてうつむいてしまいます。そして今晩、ジョーバイデンは、つまりこの小学生みたいなペイリンと討論することになります。問題は、一般アメリカ人の多くはペイリンなみであるということでしょうか。まともな英語もしゃべれない史上最低の大統領と言われたブッシュでさえ、2期も大統領をつとめた国なのです。大衆をあなどってはいけません。バイデンが討論でペイリンを完膚なきまでに打ちのめすのは易しいことでしょう。そうなると、少数派の知識層は、やっぱりペイリンはダメだなあとため息をついて終わりですが、多数の一般アメリカ人の半分ぐらいは、バイデンみたいな大人がペイリンみたいな若手の女の人をいじめている、バイデンは根性が悪い、というようにとってしまうことも十分、考えられます。人間は感情の動物ですから、ペイリンではとても副大統領など務まるわけがないことが理屈で分からない人々は、人の情の判官贔屓で、「がんばれペイリン、負けるな、一茶ここにあり」というようなことになりかねないということなのです。バイデンはあのお得意の作り笑いを控えめにして(この人が作り笑いしていない顔はパタリロみたいでちょっと怖いですが)、しかも論理的かつ冷静に、ペイリンと対峙しなければなりません。いくら本当に馬鹿なことを言っても、8年前のアルゴアのように相手を馬鹿にした態度をとることは許されませんし、完膚なきまでに叩きのめすことも駄目です。バイデンは、相手の意見を尊重しているふりをしながらも、それよりもよりよいプランを具体的に示して、国民に「なるほど」と頷いてもらえるような討論にしなければなりません。ペイリンには自分自身の考えは殆ど何もなく、マッケーン教育係に詰め込まれた付け刃の知識があるだけです。おそらく、ペイリンは共和党党大会の時のように、相手を批判することしかできないでしょう。バイデンは、ペイリンの根拠のない攻撃に対してまともにカウンターを喰らわせてペイリンをノックアウトするようなことをしてはいけません。そういう大人げない態度はマイナスです。想像するに、バイデンは噛み付いてくるペイリンの攻撃を丁寧にブロックしつつも、じわじわ利いてくるボディーブローをさりげなく打ち込んでいって、ペイリンの自滅を誘う、そういう展開をねらっているのではでしょうか。さりげないボディーブローはマッケーンの政策の批判を中心に討論を組み立てることで自然に可能でしょう。ペイリンはマッケーンの基本政策でさえ理解していない可能性がありますから、バイデンのマッケーン攻撃に対してペイリンがしゃべる機会が多くなるほど、自ら墓穴を掘る確率が高くなると思われます。もしも、今回の討論会で、TVインタビューのときのように、ペイリンが無知をさらけだして、壇上で立ち往生するようなことになれば、マッケーンキャンプは窮地に陥ります。ペイリン起用で押さえたつもりの共和党保守派の中からペイリンでは不安だという声が既に次々にあがっているのです。マッケーンはヒヤヒヤものでしょうね。なんとかゴングがなるまで立っていて欲しい、と思っているでしょう。一方、マッケーンキャンプは鵜の目鷹の目でバイデンのあら探しをして、前の「豚に口紅」のときのように、討論が終わった瞬間から、みっともない言いがかりをつけて大騒ぎして、ペイリンの無能ぶりから国民の注意をそらそうとするはずです。
本番は見れませんが、Saturday Night Liveが楽しみです。
見どころは、ペイリンのボケぶりは勿論ですが、もう一つは、どれだけ大人の包容力を見せれるかというバイデンの役者ぶりではないかと思います。ペイリンの無知蒙昧ぶりは既に、TVのコメディーショー(Saturday night live)でのTina Feyによるパロディーが何回も繰り返し取り上げられているので、ネットでお楽しみ戴けたらと思います(現在、残念ながらYoutubeではニュースネタにされたダイジェスト版しか見られません)。この人、副大統領候補となって、いきなり共和党党大会でのオバマの悪口で人気を取り、人寄せパンダとして堂々たるデビューを飾りましたが、日にちが経つにつれ、さすがに一般人も張り子のパンダであることに気づき始めたようです。ボロがでないようにしばらくメディアには沈黙していたのですが、数週間前ようやくABCのTVインタビューに出演し、司会のCharlie Gibsonに(テロを行う可能性のある国への先制攻撃を肯定する)「ブッシュ-ドクトリン」についてどう思うかと聞かれて、立ち往生し、ブッシュドクトリンそのものを知らなかったということがバレてしまいました。またアメリカ国外に殆ど出たことがないペイリンは、外交政策の経験について聞かれて、「アラスカはロシアに近いしカナダにも近い」と意味不明の返答をして司会者を呆れさせました。これらの失態が、Saturday Night Liveのパロディーで散々、茶化されたと思ったら、続く、CBSのTVインタビューでもさらに、対パキスタン政策でマッケーンの主張と反対のことを言って、馬脚を現した上、今回の金融危機についての回答では、まったく意味不明のポイントがずれまくったことを延々としゃべりまくり、インタビュアのKatie Couricを呆然とさせました。おかげで、Saturday Night Liveは絶好調です。( http://www.nbc.com/Saturday_Night_Live/video/clips/couric-palin-open/704042/)。うわさによると、現在、アリゾナのとある場所で、討論に備えて、マッケーンキャンペーンの教育係が、付きっきりで教育しているらしいです。あれだけ国民の前で、「I’m ready for the vice president!」と大見得をきっておいて、少なくとも外交や経済の知識については、その辺の小学生なみに何も知らないのがまるわかりなので、見ている方が恥ずかしくてうつむいてしまいます。そして今晩、ジョーバイデンは、つまりこの小学生みたいなペイリンと討論することになります。問題は、一般アメリカ人の多くはペイリンなみであるということでしょうか。まともな英語もしゃべれない史上最低の大統領と言われたブッシュでさえ、2期も大統領をつとめた国なのです。大衆をあなどってはいけません。バイデンが討論でペイリンを完膚なきまでに打ちのめすのは易しいことでしょう。そうなると、少数派の知識層は、やっぱりペイリンはダメだなあとため息をついて終わりですが、多数の一般アメリカ人の半分ぐらいは、バイデンみたいな大人がペイリンみたいな若手の女の人をいじめている、バイデンは根性が悪い、というようにとってしまうことも十分、考えられます。人間は感情の動物ですから、ペイリンではとても副大統領など務まるわけがないことが理屈で分からない人々は、人の情の判官贔屓で、「がんばれペイリン、負けるな、一茶ここにあり」というようなことになりかねないということなのです。バイデンはあのお得意の作り笑いを控えめにして(この人が作り笑いしていない顔はパタリロみたいでちょっと怖いですが)、しかも論理的かつ冷静に、ペイリンと対峙しなければなりません。いくら本当に馬鹿なことを言っても、8年前のアルゴアのように相手を馬鹿にした態度をとることは許されませんし、完膚なきまでに叩きのめすことも駄目です。バイデンは、相手の意見を尊重しているふりをしながらも、それよりもよりよいプランを具体的に示して、国民に「なるほど」と頷いてもらえるような討論にしなければなりません。ペイリンには自分自身の考えは殆ど何もなく、マッケーン教育係に詰め込まれた付け刃の知識があるだけです。おそらく、ペイリンは共和党党大会の時のように、相手を批判することしかできないでしょう。バイデンは、ペイリンの根拠のない攻撃に対してまともにカウンターを喰らわせてペイリンをノックアウトするようなことをしてはいけません。そういう大人げない態度はマイナスです。想像するに、バイデンは噛み付いてくるペイリンの攻撃を丁寧にブロックしつつも、じわじわ利いてくるボディーブローをさりげなく打ち込んでいって、ペイリンの自滅を誘う、そういう展開をねらっているのではでしょうか。さりげないボディーブローはマッケーンの政策の批判を中心に討論を組み立てることで自然に可能でしょう。ペイリンはマッケーンの基本政策でさえ理解していない可能性がありますから、バイデンのマッケーン攻撃に対してペイリンがしゃべる機会が多くなるほど、自ら墓穴を掘る確率が高くなると思われます。もしも、今回の討論会で、TVインタビューのときのように、ペイリンが無知をさらけだして、壇上で立ち往生するようなことになれば、マッケーンキャンプは窮地に陥ります。ペイリン起用で押さえたつもりの共和党保守派の中からペイリンでは不安だという声が既に次々にあがっているのです。マッケーンはヒヤヒヤものでしょうね。なんとかゴングがなるまで立っていて欲しい、と思っているでしょう。一方、マッケーンキャンプは鵜の目鷹の目でバイデンのあら探しをして、前の「豚に口紅」のときのように、討論が終わった瞬間から、みっともない言いがかりをつけて大騒ぎして、ペイリンの無能ぶりから国民の注意をそらそうとするはずです。
本番は見れませんが、Saturday Night Liveが楽しみです。