平日に三日ほど休みをとって、季節はずれのキャンプに出かけてました。夏のキャンプでの子供づれの家族はいませんし、季節も少し肌寒いということで、キャンパーはまばらで、ほぼ独占状態です。湖のすぐ横のサイトで、色づき始めた木の葉がパラパラと舞う中、静かな水面を見ながら肌寒い朝に暖かいコーヒーを楽しむのは素晴らしいです。
そのしばしの快楽のために、遠くまで多くの荷物を積んで移動し、寝心地の悪い寝床で体のアチコチを軋ませながら寝て、森の湿気のために大量の朝露に濡れたテーブルを掃除し、左右上下からやってくる虫を払いつつ、夜中は食料を漁りに来る正体不明の夜行性動物と戦いつつ、という苦労をするだけの甲斐があるかどうかは個人の価値観。帰ってきて家で寝たベッドは心地よかったです。多分、もう五年したら少なくともテント キャンプはできないだろうと感じました。
悪いことに、キャンプサイトにも電波は通じているので、ついメールを見たりと要らぬことをしてしまいました。対応しないといけない連絡というのは必ず休暇中に来るというのは、誰の法則でしょう。
湖上の初秋の空は青く深く、昼は青空、夜は焚き火の横で星空を眺めつつ、じっと森の中に座っているのは、贅沢なものです。たまにはいいものだ、と思います。
あと死ぬまでに何回、こういう経験ができるだろうかと思いました。それは、「明日」の数と同じように、有限数であって、ひょっとしたらこれが最後かも知れないのでした。
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