変異マウスの表現型の解釈にこの一年近く費やしています。変異マウスに形質異常が出るのは間違いないし、細胞レベルでは何がおこっているのか理解できるのですが、ここで止まってしまったのでは、三流の仕事になってしまいます。細胞レベルで起こっている事象が、さらにその下のレベルのどういう異常に基づくのかという点を部分的にでも明らかにする必要があるのですが、この部分はなかなか簡単でないことが多いです。手元にあるデータと既知のデータから、仮説を組み立てていって、当たっていそうなものから実験的に検討していくのですが、実験の施行や実験結果の解釈の妥当性などという段階でしばしば困難に遭遇し、白黒つかないことも多いです。そうなってくると実験をいっぱいしているのに意味のあるデータがとれず一歩も前進しない空回り状態になってきます。この状態は危険で、少しでも前進させようと無理をするとオーバーヒートしてしまうのです。これまでの経験では、オーバーヒートしないようにペースを少し落とし気味にして、それでもあきらめずにあれこれやり続けているうちに突然突破口が見つかることがわかっているので、テンションを落としつつとにかくあれこれやっています。
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