左は解体現場で正面は新築現場
1日フル回転で検査をした。
とは言え、実質の検査時間は短かくて、移動時間や待ち時間がほとんどだけれど。
採血のことを検体検査と言うのである。
ここは大学病院なので、今後のために少し余分に血液を取らせて欲しいと、またまた言われて説明を受けサインもした。
何か新しい研究に役立つ結果が出たらそれを知りたいか、本人死亡の場合は誰に伝えたらよいかなどとも聞かれる。
それは是非とも知りたいんである。
前立腺癌は遺伝子の異常の遺伝というか、間違いなく血統であるという感触があるので、是非とも息子とその息子に伝えていかなければならない。
そうして、採血アンプルを渡され自分で採血室に持って行く。
表向きは術前血液検査なのに、なぜか予約表には検体検査と書いてあって、患者より研究にとっての方が優先される感じの本音が出ちゃってるのか?
(血液少々なのに、献体とごっちゃになっている。)
採血室は金融機関の窓口に似ている。
受付番号がデジタル番号で示されて、その番号の出たブースに待合ベンチから向かうのだ。
おなじみのルーティーンワークを見ながら、全部で何ccになるのか聞いて見た。
採血しながら暗算して、『研究の分を入れて40ccと少しですね』と言う。
『そう? トマトジュース飲まなあかんね!?』と軽口をたたくと、『赤いのだったらにんじんジュースもいいですよ』なんて言う。
そのあと、『夕方までには採血した分は造られますからね・・』と天使の微笑み。
でも、滅多にないことだけれど、採血跡が黄疸状態の黄色になって何日ももどらない。
おねえさん、もうちょっと針先に集中してください・・内出血がまだ治らないんですから。
追記;検体と献体は全然違う訳だけれど、血液を研究のために少し余分に取らせて欲しいと言われたのに対し、検体が献体のニュアンスを帯びてインプットされてしまった。