半月ほど前から周囲の家の雪囲いが始まり、昨日はいつも数人の派遣を頼んでやってもらう庭木の多い家もやっていた。
前回は屋根の雪下ろしを一回もやらないで済んだ少雪の冬だったから、手間暇とお金を掛けてやった冬支度は、ほとんど骨折り損に終わったはず。
それでも、バカバカしかった、がっかりだと雪国の人間はたぶん思わない。
雪害がなくてよかったけれど、稲作の雪解け水は十分に出るだろうかと春先には挨拶を交わしたはず。
十数年ほとんど無人状態になって庭木もなくなったわが家は、建物の雪囲い板をはめ、数回の雪下ろしを近所の人に頼んでおくだけでよかった。
それなのに、苗木をもらったり持ってきたり購入したりで、雪囲いの必要な木が数本できてしまった。
皆がやるように丸太を何本か組み、板を結んで形良くすべしなのだけれど、私のは金を掛けずに有り合わせの即席雪囲い。
雪は降り積もるだけならそれ相当で良いのだが、雪解け時に雨が降り夜に凍りつき昼にはかんかん照りになったりする。
そういう寒暖差で雪が解け崩れる時に、思いがけない力がいろんな方向に働いてしまう。
この辺の人は、雪が解けるときに剥がすとか剥がれるという言い方をして、その害に備えるのだ。
間伐した竹を針金で結び、庭に生えたススキを束にして結わえ付けた私の雪囲いが、雪解けの剥がれパワーに耐え得るかどうか。
地面に杭を打って竹はくくりつけたけれど、周りのかっこいい雪囲いと比べるといかにも貧弱。
私はこれから経験を積んで独自の方法で行くつもり。