朴の木の落ち葉を集めていたら鳥の巣が落ちていた。
朴は葉が大きいから、繁っているときに下から見ても花さえ見えない。
小鳥が巣を作っていても見えるはずがなかったわけだ。
巣の小ささからすると、メジロかシジュウカラかヤマガラあたりか。
巣箱を作って幹にくくりつけてみようというような事は今まで考えたことはない。
益鳥を巣箱で呼び寄せるのも良いかもしれない、などとこの際チラと考える。
この辺りでは朴を風車(かざぐるま)の木ということが多い。
葉っぱが風車のように広がるからだけれど、子どもの頃はそれで実際に風車を作って遊んだ。
朴歯の下駄とか朴葉味噌とか朴の版画板よりも風車を思い浮かべ、大人になっても風車の木などと呼ぶ。
今の子ども達は山に行って遊ぶようなことをしないから、その技は継承されていないだろう。
晩秋、初冬にたくさんの葉を落とす樹々として、朴、柏、栗、欅、公孫樹などが敷地内にある。
雪囲いをして守る庭木はわずかだけれど、勝手に生えているその他の木々もあり、相当な葉が落ちる。
サツマイモを入れて落ち葉焚きなんぞをしたものだけれど、せっかくだから腐葉土を作ることにした。
ブルーシートに集め四隅を持って引きずっても全く軽々したもので、一回の量で両手一杯の土になるかどうか。
地道にやっても期待する結果は何年も先なので、ただひたすら、疲れない程度に運動としてやるべし。