和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

山貞(やまてい)。

2010-02-13 | 他生の縁
外山滋比古氏の本を読んでいると、
時々、山崎貞著「新々英文解釈研究」という本が登場するのでした。
私は読んだこともないのですが、気になる。
たとえば、

「学校の授業だけでは満足できなくなって、受験参考書を買ってきて読み始めたのは三年の夏だった。山貞『新々英文解釈法』である。難しい。二度、三度読んで、英語を日本語にするとはどういうことかが、おぼろ気ながら解かるような気がした。いい本で、のちのち恩恵を受ける。・・」(「中年記」p7)

また、外山滋比古著「少年記」(展望社)には

「中学へ入って、いちばんおもしろい学科は英語であった。・・・
三年生の秋ごろから、受験参考書を買ってきて勉強をはじめた。英語にもっとも力を入れる。はじめ小野圭次郎著の『英文解釈法』を買ってきたが、すこしやさしい。というか、ていねいすぎる。途中でやめた。むずかしいと言われていた、山崎貞『新々英文解釈法』というのを買ってきてとりくんだ。手ごわい。むずかしいが、ぐんぐん力がつくような気がする。一度読んですぐ、もう一度読みかえす。なめるように読むということをはじめて覚えた。数学は岩切の参考書を用いたが、この山貞の解釈法にはおよばなかった。・・・」(p184~185)

さて、山崎貞の「新々英文解釈研究」(研究社)は、
復刻版が2008年12月25日に出ておりました。
その帯には、
「 伝説の参考書『山貞』、ついに復刊
  今ある「英文解釈」の参考書のルーツは
  すべて、この本の中にあります。     」

コメント
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