和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

古本を買う楽しみ。

2011-10-30 | 短文紹介
本を読んでいると、参考文献が気になります。
ということで、本の中で紹介されている本、というのは、
おおむね、古本だったりします。
今という時代は、ネットで、それが簡単に手に入る。
これは、こたえられません。
雑誌WILL12月号の巻頭随筆は
日下公人氏。そのはじまりでした。

「山之内秀一郎著『新幹線がなかったら』(東京新聞出版局)は、名著中の名著である。JR東日本の会長だった13年前に書かれたものだが、仕事をするとはどういうことか、改革するとはどういうことか教えてくれる聖書のような本である。何度読み返しても心が洗われるから、是非もう一度再刊してほしい。東日本の復興について考える人は、この本を読めば、官はもちろん民の人でも、いろいろ教えられて新たに元気が出ると思う。」

うん。こうして文がはじまっているわけなんですが、
ネットの古本屋で、さっそくその本を注文したのでした。
なんとも、贅沢な気分。

WILLのこの号の連載対談「蒟蒻問答」は第67回。


堤】 10月3日、菅がお遍路を再開したけど、ある記者が『お宗旨はなんですか?』と聞いたら、『日蓮宗かな』と答えた。・・・

対談は、こうしてはじまっておりました。

久保】 ・・もしいま空海がいたら、彼は迷うことなく東北を修行地に選ぶでしょう。それに空海は土木工学の天才で、彼の作った溜池はいまでも水不足の香川県で立派に機能している。東日本大震災の被災地だって、空海なら迅速に復旧したことでしょう。・・四国なんて安全地帯をへらへら笑いながら巡るんじゃなくて、お遍路というなら東北を回れッ!


この箇所も引用しておかなくちゃ。

堤】 ・・・日本はますます素っ裸にされるだけだ。米韓のFTA協定で、『日本もバスに乗り遅れるな』と大騒ぎしているけど、FTAとTPPは違う。TPPは関税をゼロにするだけではない。日本の独自の文化やシステムを守る非関税障壁まで撤廃を迫られる。FTAなら互いの国情を汲んだ除外品目も可能で、柔軟な関税ルールが望める。だから韓国も中国、インドもTPPには見向きもしない。・・
コメント
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