産経新聞2011年10月23日に
「朝の詩9月 月間賞」の発表が出ておりました。
一面に毎回載っている「朝の詩」を見ていない者にとっては
なんとも、恥ずかしい限りなのですが、
それでも、選ばれた詩を読むと、
う~ん。とうなります。
ということで、まずは引用
農業 関口嘉子
お義父さんは
畑の野菜と話をする
お義母さんは
森に住む鳥に
天気を教えてもらう
夫は毎朝
太陽と一緒に起きる
都会育ちの私も早く
それが当たり前に
なりますように
賞を受けた「関口さんの話」も載っております。
「大阪で鉄工所を経営する家庭に育ちました。
北海道の農家に嫁ぎ、大自然の中、
広大な畑での農作業や都会とは異なる
生活習慣など感動と驚きの毎日です。
中学生のとき、教科書で
新川(和江)先生の詩を読み、憧れて以来の
『朝の詩』の大ファンです」
都会から田舎へ。
え~と。私が思い浮かんだのは。
大阪の「きりん」や、詩人たちの顔でした。
新美南吉の簡潔な詩も、思い浮かびました。
でも、そういえば、と並べる詩が選べました。
それは
藪鶯 室生犀星
お友達は
なかなか出来ない、
出来ても田舎もののわたくしには
なに一つ器用なことは云へない、
まだ 都のことばさへよくできません、
すらすらとお話もできそうもありません、
おどおどしながら
東京のことばのまねをしてゐると
よく啼けぬ藪鶯のやうな気がする。
藪鶯は
けふも顔をあかくして啼く真似をする。
しまひによく啼くでせうか。
これは、室生犀星著「乙女抄」にある詩。
ふたつの詩を並べる楽しみ。というもあります。
「朝の詩9月 月間賞」の発表が出ておりました。
一面に毎回載っている「朝の詩」を見ていない者にとっては
なんとも、恥ずかしい限りなのですが、
それでも、選ばれた詩を読むと、
う~ん。とうなります。
ということで、まずは引用
農業 関口嘉子
お義父さんは
畑の野菜と話をする
お義母さんは
森に住む鳥に
天気を教えてもらう
夫は毎朝
太陽と一緒に起きる
都会育ちの私も早く
それが当たり前に
なりますように
賞を受けた「関口さんの話」も載っております。
「大阪で鉄工所を経営する家庭に育ちました。
北海道の農家に嫁ぎ、大自然の中、
広大な畑での農作業や都会とは異なる
生活習慣など感動と驚きの毎日です。
中学生のとき、教科書で
新川(和江)先生の詩を読み、憧れて以来の
『朝の詩』の大ファンです」
都会から田舎へ。
え~と。私が思い浮かんだのは。
大阪の「きりん」や、詩人たちの顔でした。
新美南吉の簡潔な詩も、思い浮かびました。
でも、そういえば、と並べる詩が選べました。
それは
藪鶯 室生犀星
お友達は
なかなか出来ない、
出来ても田舎もののわたくしには
なに一つ器用なことは云へない、
まだ 都のことばさへよくできません、
すらすらとお話もできそうもありません、
おどおどしながら
東京のことばのまねをしてゐると
よく啼けぬ藪鶯のやうな気がする。
藪鶯は
けふも顔をあかくして啼く真似をする。
しまひによく啼くでせうか。
これは、室生犀星著「乙女抄」にある詩。
ふたつの詩を並べる楽しみ。というもあります。