和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

不幸にする新聞。

2018-07-21 | 朝日新聞
月刊雑誌「新潮45」8月号が出ておりました。
特集は「日本を不幸にする『朝日新聞』」。

う~ん。朝日新聞の雑誌広告には
この特集の題名は黒塗りなのかなあ。
以前は、その確認のために、その日の
朝日新聞を捜してひらいておりました。
今では、そんな確認しなくなりました。

特集の最初は、上條昌史(ノンフィクションライター)
の「放射能不安を煽って生れた福島『甲状腺がん災害』」。

11頁です。これだけを読めば十分。
立ち読みでも、読破できますよ(笑)。

そこから、すこし引用。

「いま福島で議論され、危惧されているのは
『過剰診断』による子どもの健康被害である。
それは甲状腺がんの特殊性に起因する。」

「朝日新聞は、こうした動きを福島版では伝えている。
だが全国版では相変わらず・・危機感を掻き立てている。
さらに読者からの『声』欄では、検査の縮小を危惧する
投書を積極的に取り上げている。・・・
『声』は記事や社説ではないが、掲載にあたっては
内容の取捨選択が行われるわけで、朝日新聞の『主張』で
あることには変わりない。ちなみにこうした
【原発事故=甲状腺がん】を訴える投書の掲載数は、
他紙に比べて圧倒的に同紙が多い。・・・」


過剰診断については、この文から一部だけ引用。

「それを裏付けるデータは韓国にもある。
韓国では2000年頃に超音波によるスクリーニング検査が
導入され、従来の15倍もの甲状腺がんが見つかり、
手術数も急増した。ところが、早期診断・早期治療を
したにもかかわらず、いまに至るまで甲状腺がんの
死亡率は変わらない。つまりは過剰診断だったと言える。

高野(徹)氏はこう指摘する。

『がんの問題を議論すると、必ず
【早期診断・早期治療のどこが悪いのか】という話が出ます。
しかし、若年型甲状腺がんは早期診断・早期治療をしては
いけないことが人類史上初めて証明されたがんなのです』

本来、手術の必要のない若年者の甲状腺がんを見つけて
手術をしてしまった場合、どのような弊害が起きるのか。
まず、一定の割合で手術の合併症で声がかすれたり、
血中のカルシウムや甲状腺ホルモンが低下する。
また、甲状腺を摘出した場合は、甲状腺ホルモン剤の
服用が必要になる。再発も起こりうるので長期にわたる
通院を余儀なくされる。・・・・
とくに甲状腺がんは、超音波でしか見つからないような
小さながんでも、頸部リンパ節へ転移するケースが多い。
だが、たとえ転移していても、ほとんどが途中で成長を止め、
一生悪さをせずに終わるという。高野氏は言う。

『私の診ている子どもの患者でも、来院時にすでに
遠隔転移や再発をしている例がありますが、
放射線治療などをしつつ経過を見ていると、
しばしば頸部リンパ節への転移などが治療もしないのに
自然に消失します。25年以上も診療していますが、
未成年で受診された患者で死亡された方は誰もいません』

高野氏によれば、14年頃から早期診断・早期治療の弊害が
広く認識されるようになり、超音波検査はむしろ危険で推奨
できないということが、甲状腺の専門家の間では国際的な
コンセンサスとなっているという。たとえば17年には、
アメリカ予防医療サービス専門作業部会が、世界中の論文を
調査した結果、超音波検査を受けることにより甲状腺がんの
死亡率は低下しない、その後の健康状態が改善することはない、
という結論を出している。」

以下に、例証が続くのですが、
気になる方は、雑誌をご覧ください。くれぐれも、
朝日新聞の『声』欄のレベルで、満足しないよう。


さて、この文章の最後はというと、

「朝日新聞の報道や、検討委員会の異様な記者会見には、
課題を解決しようとする姿勢は見られない。・・・」


うん。それから古谷経衡(文筆家)の
朝日新聞編集委員・高橋純子を取り上げた文も忘れ難い。
この女性編集委員は、きっと使い捨てになるのだろうなあ。
手短に、この箇所を引用。

「要するにこの高橋は、朝日新聞論説委員でありながら
長文を書く基礎的な訓練を受けていない。
長い文章を書く文章力が存在しないのだ。」(p44)


まあ、私のこのブログも引用ばかりで
長文を書けないわけなので、人のことは言えないので
恥ずかしいのですが、やはり気になります。


「問題なのはその文章技量そのものである。
高橋には、それが全くゼロなのだ。・・・
高橋の存在は、他の朝日新聞記者に対して失礼である。」


こちらは、4頁ほどで、高橋女史の例文断片も載っていて
立ち読みでもスラスラと内容が飲み込めます(笑)。



特集「日本を不幸にする『朝日新聞』」
朝日新聞の購読者の皆さんにお聞きします。
朝日新聞の広告欄に、この特集の見出しを
見かけたことがありますか?
それとも、「新潮45」8月号の雑誌広告自体が
朝日新聞には載りませんでしたか?






コメント
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