産経新聞を購読してますが、
こういう御時世は、もう一紙。
読売新聞を購読することに。
はい。4月だけ2紙購読です。
うん。新聞も慣れないと読みづらい(笑)。
でも、4月4日読売に連載「五郎ワールド」を読めた。
うん。読めてよかった。
ここでは、芳賀徹氏の死去をとりあげておりました。
平川祐弘氏の小冊子に載った追悼文からの引用がある。
その追悼文の引用を、あらためて再録すると、
「俳人蕪村、蘭学者玄白、画家由一などに温かい光をあて、
きめ細かく論じました。自国を卑下せず、強がりもいわず、
仏米からも韓国中国からも古今の日本からも
良いものをとりいれ己れの宝としました。
手紙に限らず、丁寧に推敲された芳賀の文章は
言語芸術として香り高い。絶品です。しかし
徹という人間はさらに高雅でした。私どもは
君の如き優れた人を友とし得たことを
生涯の幸福に数えます。」
こう橋本五郎さんは追悼文から引用されております。
さてっと、この日の連載は、どう締めくくっておられたか。
「私(橋本五郎)が芳賀さんに最も心惹かれるのは、
師竹山道雄に対する憧れと畏敬と感謝の気持ちです。」
こうして今度は、芳賀徹氏が悼む師への言葉を引用して
おられました。
「竹山先生は『高貴な行動的知識人の一人であった。・・
〈連帯〉を好まぬ、孤高を辞さぬ精神的行動派だった。』
『時流を恐れるな、時流から隠遁するな、
時流を見つめよ、しかし時流に惑わされるな、
時流をこえて人間と世界を思え、
そのために歴史を学べ、古典に触れよ』。」
こう引用されたあと、橋本さんは最後に
「それはそのまま芳賀さんや平川さんが師から与えられた
精神的遺産として実践し続けているように思われるのです。」
2紙をとれば、嬉しいことあり。
4月3日産経新聞の正論欄には平川祐弘氏の文。
うん。その文の最後を引用しておきます。
「イタリア文学の名著は『神曲』を別格として
『デカメロン』と『いいなづけ』だが、強制された
隔離は古典の読書で過すにかぎる。
・・・・・・・
疫病は個人の運命ばかりか国の運命も左右する。
・・・・・・・
北京は、非難が習近平政権でなく米国に向くよう
反米感情を煽る世論操作に出たらしい。これには
さすがに呆れた人も中国内にいて
『不要瞼(プヤオリエン)』(恥知らず)とネットに出た。
武漢の骨つぼの数は発表された死者の数より何倍も多い。
コロナ禍との戦いは、民主的自由国家と強権的専制国家と
の戦いの一環に化しつつあるようだ。」
産経新聞4月4日の「田村秀男の経済正解」は
こうはじまっておりました。
「地球は新型コロナウイルス・ショックに覆われ、
すべてが逆さまに見える『鏡の国のアリス』の世界と化した。
パンデミック(世界的大流行)の中心は
発生源の中国ではなく、欧米となった。
全体主義国家の中国はウイルスをまき散らした元凶ではなく、
ウイルス感染対策に悲鳴を上げる各国に医療支援する
救世主のように振る舞う。
そこで設問。中国はコロナショックに乗じて
さらに膨張を遂げるのか。
拙論の答えは『ありうる』である。
・・・・・・・・
グローバリゼーションの下、カネは体制を問わず、
より高い利益が見込まれる国・地域に瞬時に流れる。
グローバル金融危機は対応に手間取る民主主義よりも
全体主義に有利に働く。」
はい。こうしてはじまる文でした。
うん。新聞は毎日読まないのですが、
読むのなら今ですよね。
一方に読んでますますわからなくなる新聞があり、
そういう新聞に、惑わされないよう注意を怠らず。
うん。こういう混乱時にはテレビが害になる場合も
あるのだと御自身で発想の転換をしてみる(笑)。