今年がどうなるのか、分からないといえば、分らないのですが、
やっぱり、古本を購入しているだろうなあ。と思っております。
あっちこっち齧り読みをするのだろうなあ。と思っております。
河盛好蔵氏の文に
「しかし本というものは、僅か数行でも役に立てば、
それだけで充分値打ちがあるのだ。といったのは
確か津田左右吉博士だったと覚えている・・・
隅から隅まで役に立つというような本は、たまにはあるだろう。
しかしそんな本の使いかたを教えてくれるのは
あまり役に立たないたくさんの本ではないだろうか。
初めから、役に立つ本とばかりつき合おうとするのは、
カロリーの高さだけで食べものを選ぶ浅はかさと同じである。
本と楽しくつき合うためには、一生役に立ちそうに思えない居候でも、
イヤな顔をしないでいくらでも養ってやる寛大さが必要である。
本の居候ぐらいなんでもない。
のみならずそれに目をかけて手もとに置いているうちに、
どんな役に立つときがくるかわからないからである。 」
( 河盛好蔵 本とつき合う法 )
こうして、河盛氏の言葉は、断捨離を忘れさせ、
今年も古本を購入する気持ちに、拍車がかかる。
それにしても書評本というのは、ある種の毒気がありますね。
たとえば、肥料を大量に入れれば、根腐れしてしまうような、
かえって、読もうという気持ちが萎えてしまいます。
適切な本の配分が必要なのだと、この頃は思います。
『 どんな役に立つときがくるかわからない 』
役立つ出会いが来るのだとそんな夢をみることに。
ということで、今年の初夢にかえたいと思います。
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