和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

本の居候(いそうろう)。

2025-01-24 | 書評欄拝見
今年がどうなるのか、分からないといえば、分らないのですが、
やっぱり、古本を購入しているだろうなあ。と思っております。
あっちこっち齧り読みをするのだろうなあ。と思っております。

河盛好蔵氏の文に

「しかし本というものは、僅か数行でも役に立てば、
 それだけで充分値打ちがあるのだ。といったのは
 確か津田左右吉博士だったと覚えている・・・

 隅から隅まで役に立つというような本は、たまにはあるだろう。
 しかしそんな本の使いかたを教えてくれるのは
 あまり役に立たないたくさんの本ではないだろうか。

 初めから、役に立つ本とばかりつき合おうとするのは、
 カロリーの高さだけで食べものを選ぶ浅はかさと同じである。

 本と楽しくつき合うためには、一生役に立ちそうに思えない居候でも、
 イヤな顔をしないでいくらでも養ってやる寛大さが必要である。
 本の居候ぐらいなんでもない。
 のみならずそれに目をかけて手もとに置いているうちに、
 どんな役に立つときがくるかわからないからである。   」
              ( 河盛好蔵 本とつき合う法 )

こうして、河盛氏の言葉は、断捨離を忘れさせ、
今年も古本を購入する気持ちに、拍車がかかる。

それにしても書評本というのは、ある種の毒気がありますね。
たとえば、肥料を大量に入れれば、根腐れしてしまうような、
かえって、読もうという気持ちが萎えてしまいます。
適切な本の配分が必要なのだと、この頃は思います。

  『 どんな役に立つときがくるかわからない 』

役立つ出会いが来るのだとそんな夢をみることに。
ということで、今年の初夢にかえたいと思います。

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