『いじわるばあさん』No.1を読みます。
古典的でもあり、現在の新聞でも、使われやすい手口。
言葉の一部変更をして、噂の伝播力をつたえています。
うん。引用する前に、
そういえば、思い出します。サンゴに落書きをし、
それを一面で、堂々と発表した新聞がありました。
それが自作自演だった事は、きれいに忘れてます。
ここでは『いじわるばあさん』の言葉の意地悪。
第一巻からだけですが、2箇所を紹介してみます。
p39の四コマ漫画。
①
ばあさん「はやいもんですねえ」
ご夫人 「もう七草(ななくさ)ですものねえ」
②
ばあさん「どちらへおでかけでした?」
ご夫人 「買いぞめ、ホホホホ」と、風呂敷荷物を抱えています。
③
ご夫人を見送りながら、近所の人へと、ばあさんが語るひとこと
『七草(しちぐさ)がどうとかって話でしたよ』
④
近所の人が3人して
『あちらさまも おたいへんね』
『どこも不況なのよ』
新聞にも、少し言葉を言い換えたり、肝心な全文を紹介せず
一部引用して、いかにも真実を伝えたような
公平性をよそおう記事が、ここぞという時に出ることがあります。
p86の四コマ漫画『伝言』
①
ご夫人 『じゃすみませんが おことずけねがいます』
ばあさん『よござんす どうせ通り道ですから』
②
ばあさん『なんとかー灸をしますからいかがですかって』
じいさん『灸(きゅう)!』
③
じいさん『せっかくじゃが おれは にがてだ』
ばあさんはもどってゆく
④
ご夫人の庭で
ご夫人 『あのかたバーベキュー大好物なはずだけどねぇ』
ばあさん『ほんと ほんと』といいながら、頬張っている。
読みはじめると、どうやら
『いじわるばあさん』には息子が3人いるようです。
家庭のある息子も困り、いじわるに涙するお嫁さんが登場し、
3人の息子の家庭で、持ち回りで世話をすることになります。
『いじわるばあさん』が免疫効果として作用する、
『いじわる新聞』に涙しない・騙されない対面法。
う~ん。これならば、子供からお年寄りまで楽しめそう。
そんな国語の授業があればぜひ参観したいのだけれども、
何だか他人に求めても詮無い話。せめてブログの楽しみ。
はい。これからは、のりピーさんと
呼ばせていただきます。
さてっと、のりピーさんという名称は
「いじわるばあさん」からなのでした。
ここは長谷川町子さんの話題をつづけて
ゆくにかぎる。そんな気がしてきました。
ということで、今日も町子さん関連です。
そうそう。
息子三人の家庭へのたらい回しは、
全六巻の中で展開されております。
で、今日のいじわるばあさんのシャァシャァとした意地悪・・・ 頭いいなぁ・・・と感心しきりです。
3人の息子さん達が心を合わせて、我らが母親をたらい回しにする姿も何だか微笑ましくて笑えます・・・
よく躾けられたのですね😢