花仲間のHさんがホテイランを見に行くと言っていたので、その情報を聞くべく、お昼過ぎに電話してみると・・・
「今、小淵沢にいる。南沢のホテイランが見ごろになっている。16本見つけた。」との話だ。
本日は当直明けだが、珍しく昨夜はあまり起こされること無く比較的良く眠れた。夕方からにわか雨の予報ではあるが、なんとか持ちそうな空模様だ。では、行ってみよう、南沢ではなくてもうひとつの秘密の場所へ。
林道を行かずに沢沿いを歩いてみると、細い道がついていた。清流の川岸に白い花の群落あり。ニリンソウかと思いきや、これは葉の付き方が違う。サンリンソウだ。周辺にはイカリソウも咲いていた。

沢沿いに咲いていたサンリンソウ。

ニリンソウは茎から直接葉が出るのに対して、サンリンソウは茎から分岐して葉が出る。

先日の日向山でも見た花だが、名前わからず。
このまま沢沿いを歩けば目的地に行けると思ったのだが、この沢は目的地とは別の沢で、林道からどんどん離れてしまう。林を横切って林道に戻り、素直に林道を歩いて再び林に入って秘密の場所に行く。足元にはコケが生え、タチツボスミレ、バイカオウレンなどが咲いている。獣道のような踏み跡を、森を傷めないように、花を踏まないように、そして何よりもお目当てのホテイランを踏まないように細心の注意を払いつつ、そっと歩く。ホテイランは花が咲いていなくとも葉だけ出ていることがある。最近は目が慣れてきて、葉の区別もできるようになってきた。そして双眼鏡で探しつつ進んで行くと・・・発見。まずは2株。

森の中に可憐に咲く妖精ホテイラン。

同じ株。側面から。

もう一株はもう終わりかけている。後ろの白い花はバイカオウレン。
さらに同じように差し足忍び足で、まるで泥棒のようにそっと歩いて行くと・・・4~5株、あるいはそれ以上固まって咲いている場所を発見する。近付いて写真を撮ろうとすると、その横に日付の付いたマークが付いているのに気付く。12 5/30とは、昨日のことだろう。調査が入っていると思われる。葉だけの株にも全てマークがついている。おかげで花を発見するのは容易だが、逆に言うと盗掘者も簡単に花を見つけられることになる。来年までマークをこのままにしておくとしたら、雪や雨で流れて山のゴミにもなりかねないという気がする。この場所はあたりを傷めつけないように、全て手持ちで撮影した。

発見、新鮮なホテイラン。横にマークの札が刺してある。

別株。これはもう終焉。

こちらもしっかりマークあり。周辺には小さな葉だけ出ているものもあり、それらにもマークが付いていた。
さらに進んで行くと、マークの付いていない新鮮な2株を発見。こちらは周辺に別の葉が出ていないことを確認の上、三脚を立ててしっかり撮影した。

この株は背が高くてすらっとしている。

近くに咲いていたもう一株。
もう少し先まで調べようと思ったのだが、ここで強烈な腹痛が襲う。まさか、こんな神聖な場所で催すわけには行かず、ここで撤退することにする。

タチツボスミレの群落。

紫がかった花が鮮やかだったので別のスミレかと思ったが、葉がやはりタチツボスミレ。
今年も咲いてくれたホテイラン。当たり年だった2年前に比べると並んで咲いている株が無いことから少ないのだろうが、数が減っているわけでは無いように見受けられた。調査と保護は大いにやっていただきたいが、山の中に異物を残して行くのはちょっといただけない気がする。
「今、小淵沢にいる。南沢のホテイランが見ごろになっている。16本見つけた。」との話だ。
本日は当直明けだが、珍しく昨夜はあまり起こされること無く比較的良く眠れた。夕方からにわか雨の予報ではあるが、なんとか持ちそうな空模様だ。では、行ってみよう、南沢ではなくてもうひとつの秘密の場所へ。
林道を行かずに沢沿いを歩いてみると、細い道がついていた。清流の川岸に白い花の群落あり。ニリンソウかと思いきや、これは葉の付き方が違う。サンリンソウだ。周辺にはイカリソウも咲いていた。

沢沿いに咲いていたサンリンソウ。

ニリンソウは茎から直接葉が出るのに対して、サンリンソウは茎から分岐して葉が出る。

先日の日向山でも見た花だが、名前わからず。
このまま沢沿いを歩けば目的地に行けると思ったのだが、この沢は目的地とは別の沢で、林道からどんどん離れてしまう。林を横切って林道に戻り、素直に林道を歩いて再び林に入って秘密の場所に行く。足元にはコケが生え、タチツボスミレ、バイカオウレンなどが咲いている。獣道のような踏み跡を、森を傷めないように、花を踏まないように、そして何よりもお目当てのホテイランを踏まないように細心の注意を払いつつ、そっと歩く。ホテイランは花が咲いていなくとも葉だけ出ていることがある。最近は目が慣れてきて、葉の区別もできるようになってきた。そして双眼鏡で探しつつ進んで行くと・・・発見。まずは2株。

森の中に可憐に咲く妖精ホテイラン。

同じ株。側面から。

もう一株はもう終わりかけている。後ろの白い花はバイカオウレン。
さらに同じように差し足忍び足で、まるで泥棒のようにそっと歩いて行くと・・・4~5株、あるいはそれ以上固まって咲いている場所を発見する。近付いて写真を撮ろうとすると、その横に日付の付いたマークが付いているのに気付く。12 5/30とは、昨日のことだろう。調査が入っていると思われる。葉だけの株にも全てマークがついている。おかげで花を発見するのは容易だが、逆に言うと盗掘者も簡単に花を見つけられることになる。来年までマークをこのままにしておくとしたら、雪や雨で流れて山のゴミにもなりかねないという気がする。この場所はあたりを傷めつけないように、全て手持ちで撮影した。

発見、新鮮なホテイラン。横にマークの札が刺してある。

別株。これはもう終焉。

こちらもしっかりマークあり。周辺には小さな葉だけ出ているものもあり、それらにもマークが付いていた。
さらに進んで行くと、マークの付いていない新鮮な2株を発見。こちらは周辺に別の葉が出ていないことを確認の上、三脚を立ててしっかり撮影した。

この株は背が高くてすらっとしている。

近くに咲いていたもう一株。
もう少し先まで調べようと思ったのだが、ここで強烈な腹痛が襲う。まさか、こんな神聖な場所で催すわけには行かず、ここで撤退することにする。

タチツボスミレの群落。

紫がかった花が鮮やかだったので別のスミレかと思ったが、葉がやはりタチツボスミレ。
今年も咲いてくれたホテイラン。当たり年だった2年前に比べると並んで咲いている株が無いことから少ないのだろうが、数が減っているわけでは無いように見受けられた。調査と保護は大いにやっていただきたいが、山の中に異物を残して行くのはちょっといただけない気がする。