山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

パンスターズ彗星を追って 帯那山再び  平成25年3月14日

2013年03月18日 | 山梨百名山
 山岳会のメンバー4人とともに、予定では山中湖の外輪にある鉄砲木の頭から富士山の裾野に沈んで行く彗星を見るはずだった。甲府を出発する時には西の空に青空が広がり始め、甲斐駒ケ岳が姿を現し始めていた。ところが、御坂峠にさしかかるあたりからみぞれとなり、トンネルを越えると雪になった。河口湖のコンビニに立ち寄り、雲画像と天気図を見ると回復してきそうな様子だ。とりあえずは山中湖のパノラマ台まで行ってみることにする。3時半パノラマ台到着したが、そこもまた小雪が舞っていた。空を見上げても青空はどこにも見えない。しかも風が無いので急速に天候が回復するとは考えにくい。ここで待っても彗星の観察は無理と判断し、甲府に戻っていちばん行き易い場所、前日と同様に帯那山に行くことにした。


    到着したのは日没後。西の空が赤く染まっていた。


    雲は多いが空気は澄んでいる。これならばきっと・・・

 到着したのは午後5時45分、ちょうど西の空に日が沈んだころだった。雲は多いが前日雨が降った後で空気は澄んでいる。これならば彗星は観察できそうだ。観察地までは10分ほどで到着し、まずはみんなでワイワイ騒ぎながら腹ごしらえをする。時間が6時半近くになった頃から双眼鏡片手に本格的に撮影開始する。


    今日の彗星の位置はこの月の真直ぐ下あたり。雲が多いが隙間からきっと姿を見せるはず。


    雲の切れ間に突然姿を現したパンスターズ彗星。位置的には甲斐駒ケ岳の左上あたり。山が写らないのが残念。


    パンスターズ彗星

 この日は空気の透明度が良く、近眼・乱視の私の目でもオレンジ色に光るこの彗星を確かめることができた。6時45分、ほどなく彗星は山の上にかかった雲の中に吸い込まれてしまった。偶然にも月と一緒の構図で構えた中に、1カットだけ雲間に輝く彗星が写っていた。


    雲の上を流れるパンスターズ彗星


    同上(拡大)


    月と彗星


    同上、彗星部分を拡大

 これから日ごとに光度を減らして行くパンスターズ彗星、かつ月の明かりで観察条件も悪くなって行く。あと何日追えるのか、追えるだけ追ってみたいと思っている。
コメント
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