新しく揃えた「ステラナビゲーター」なるソフトを使うと、今までのアストロガイドとカシミール3Dを組み合わせて計算していた星空よりも遥かに詳細な星の位置が計算できる。そのステラナビゲーターを使ってわかったことは、今まで見えないだろうと思っていたカノープスが御坂黒岳からも見えることがわかった。それも狙っていた富士山西側では無くて東側ならば見えるらしい。河口湖の町灯りが邪魔するのでよほど条件の良い日でなければ見えないだろうが、この季節だと夜中の7時ごろに見えるはずだ。
朝から青空が広がったこの日、こんな日に天狗岳にでも登ればきっと良い山行が出来るだろうなと思いつつ、職場に休日出勤する。業務を片付け、調べものをしていると時間は既に12時を過ぎている。もはや行けるところは限られてくるが、ひょっとしたら見えるかもしれないカノープスを拝みに黒岳に行ってみることにした。まず難関は芦川のすずらんの森に至る林道だ。この季節はアイスバーンになっていて何度か痛い目に遭っている。なんとか駐車場まで到着し、その先の林道脇スペースに車を止めようと思ったのだが雪が積もっていて容易には止められない。何度も車を前後させて雪を踏みならしてスペースを確保し、ようやく車を止めた。この作業に20~30分の時間を費やす。時間は3時半になってしまったが、山頂には5時半ごろ到着すれば良いので、通い慣れた黒岳だから楽勝だろう、とこの時は思った。
新道峠に向かう林道にはトレースがしっかりとあった。反対側のどんべい峠方向にも2~3人のトレースあり、下山で使う予定のどんべい峠側もおそらく大丈夫だろうと見込んで新道峠方向に進む。ところが、すずらん峠に至る登山道ルートには全くトレース無し。どうやら新道峠に向かったカメラマンたちのトレースらしい。
林道脇スペースの雪を車を前後させて踏み馴らし、駐車スペースを確保。
新道峠側の林道はトレースがしっかり。
ところが、すずらん峠に至る登山道は全くトレース無し。
すずらん峠の登山道にはトレースが無く、新道峠を回るかどうか考えたが、新雪の時にもノートレースで登ったことがあるので雪中行軍トレーニングを兼ねてすずらん峠側に進む。最初はくるぶしから脛あたりまでの雪だったのだが・・・
下部のほうはほとんど苦労無く歩けたが・・・
だんだん雪が深くなってきた。
苦節の跡を振り返る。
最大の難所、沢のトラバース。腿まで埋まる深い雪の吹き溜まり。足跡が見えるが人間のものとは思えない。
沢まで下りたが・・・その先のトラバースはさらに難しそう。時間はもう4時45分、日没が迫る。
このルート唯一の難所と思っていた沢を横切るトラバース道は想定外に雪が深く、歩くというよりも泳ぐというほうに近いかもしれない。時折腰まで埋もれる雪をかき分けて沢まで行ったが、その先のトラバースはさらに難しそうだ。時間は4時45分、もうすぐ日没だ。暗闇の中で道迷いすると通い慣れた黒岳といえども致命傷になりかねない。今回は退却することにする。
苦労して歩いて来た道をまた戻る。
林道から見る夕陽。こんな夕陽のダイヤモンド富士だった良いだろうなと思いながら戻る。
通い慣れた黒岳と言えども一歩間違えば危険にさらされることも十分にあり得る。冬の沢筋のルートはやはり使わないほうが無難だと改めて思い知った。次に行く時は・・・夏に何度か登っている明瞭なルートが無い北側ダイレクト尾根を行ってみたいと思う。
朝から青空が広がったこの日、こんな日に天狗岳にでも登ればきっと良い山行が出来るだろうなと思いつつ、職場に休日出勤する。業務を片付け、調べものをしていると時間は既に12時を過ぎている。もはや行けるところは限られてくるが、ひょっとしたら見えるかもしれないカノープスを拝みに黒岳に行ってみることにした。まず難関は芦川のすずらんの森に至る林道だ。この季節はアイスバーンになっていて何度か痛い目に遭っている。なんとか駐車場まで到着し、その先の林道脇スペースに車を止めようと思ったのだが雪が積もっていて容易には止められない。何度も車を前後させて雪を踏みならしてスペースを確保し、ようやく車を止めた。この作業に20~30分の時間を費やす。時間は3時半になってしまったが、山頂には5時半ごろ到着すれば良いので、通い慣れた黒岳だから楽勝だろう、とこの時は思った。
新道峠に向かう林道にはトレースがしっかりとあった。反対側のどんべい峠方向にも2~3人のトレースあり、下山で使う予定のどんべい峠側もおそらく大丈夫だろうと見込んで新道峠方向に進む。ところが、すずらん峠に至る登山道ルートには全くトレース無し。どうやら新道峠に向かったカメラマンたちのトレースらしい。
林道脇スペースの雪を車を前後させて踏み馴らし、駐車スペースを確保。
新道峠側の林道はトレースがしっかり。
ところが、すずらん峠に至る登山道は全くトレース無し。
すずらん峠の登山道にはトレースが無く、新道峠を回るかどうか考えたが、新雪の時にもノートレースで登ったことがあるので雪中行軍トレーニングを兼ねてすずらん峠側に進む。最初はくるぶしから脛あたりまでの雪だったのだが・・・
下部のほうはほとんど苦労無く歩けたが・・・
だんだん雪が深くなってきた。
苦節の跡を振り返る。
最大の難所、沢のトラバース。腿まで埋まる深い雪の吹き溜まり。足跡が見えるが人間のものとは思えない。
沢まで下りたが・・・その先のトラバースはさらに難しそう。時間はもう4時45分、日没が迫る。
このルート唯一の難所と思っていた沢を横切るトラバース道は想定外に雪が深く、歩くというよりも泳ぐというほうに近いかもしれない。時折腰まで埋もれる雪をかき分けて沢まで行ったが、その先のトラバースはさらに難しそうだ。時間は4時45分、もうすぐ日没だ。暗闇の中で道迷いすると通い慣れた黒岳といえども致命傷になりかねない。今回は退却することにする。
苦労して歩いて来た道をまた戻る。
林道から見る夕陽。こんな夕陽のダイヤモンド富士だった良いだろうなと思いながら戻る。
通い慣れた黒岳と言えども一歩間違えば危険にさらされることも十分にあり得る。冬の沢筋のルートはやはり使わないほうが無難だと改めて思い知った。次に行く時は・・・夏に何度か登っている明瞭なルートが無い北側ダイレクト尾根を行ってみたいと思う。