先週は雨ヶ岳山頂でダイヤモンド富士になるため狙っていたのだが、天候不良だったうえに用事が入ってしまい行けずに終わってしまった。しかし本命はそれではなく、2月7日朝富士山頂に昇って来る月齢28の月だ。先週登っていればそのまま山頂にテントを置いて行く予定だったのだが今回はテントの他に新調したボーグ天体望遠鏡(フラットナーという装備を付けてさらに重くなった)、スカイメモ簡易赤道儀等を詰め込み、65リットルのザックでは入りきらないほどの荷物になってしまう。しかも今回挑むのはあの毛無山塊、途中からは見上げるような急登が続く。カメラは2台持って行くが三脚2本は持てなそうなので、今回は1本だけにするが、それでも何度も山頂泊している毛無山塊にあって今回が最も荷物が重い。果たして登れるのか?
朝霧高原でティアラ富士撮影後にそのまま登り始めるはずだったのだが、先日ようやく車が修理から戻ってきたばかりで登山靴を積んでくるのを忘れてしまった。止む無し、一旦自宅に戻り態勢を整えて再出発。今回は静岡側の根原から端足峠経由で山頂に至るいちばん楽そうなルートを選択した。歩き始めたのは午後1時半ごろになってしまう。5時間を予定して6時半ごろに山頂到着の予定だ。
A沢貯水池付近から見る富士山。空は霞んでいるが富士山は見えている。明日の天気予報では午前6時ごろから晴れ。
端足峠から見る富士山。ここまでは予定通りの2時間。
端足峠の樹氷。曇り空なのが残念。
端足峠付近の樹氷。積もった雪が解けてまた凍り付いたのか、キラキラと輝く樹氷が出来上がっていた。
凄い樹氷。八ヶ岳の樹氷とはまた違う。
端足峠まではほぼ順調に歩いて2時間で到着した。しかし、ここまでで重い荷物に足はだいぶ疲れてきた。重いザックを下して小休止した後、この界隈の撮影場所をチェックするため一旦竜ヶ岳側に偵察に行く。樹林帯の中ではあるが、切れ間から富士山の見える場所が何ヶ所かあり、今後のダイヤモンド富士撮影の際に使えるかもしれない。
端足峠の界隈は竜ヶ岳と雨ヶ岳の間にあり雪や風が吹き付ける気象条件の厳しい場所なのだろうか、この界隈には見事な樹氷が残っていた。特に雨ヶ岳側の樹林帯の中はまるで樹氷のトンネルのようになっていた。そのトンネルをくぐり抜けると、いよいよ雨ヶ岳への急登が始まる。
始まった。雨ヶ岳の急登。トレースがあるのは良かったが緩い雪はアイゼンが効きにくく、踏ん張ってもずり落ちてしまい悪戦苦闘。
急登の途中から見る富士山。
もうすぐ中腹の平坦地だが、そこにたどり着く前に日が暮れてしまう。南アルプスの上に綺麗な夕焼け空が広がった。
雪の積もった雨ヶ岳の急登はかなり厳しかった。荷物が軽ければさほど苦労しない登りなのかもしれないが、雪の締りが悪く軽アイゼン装着して踏ん張ってもずり落ちてしまう。体力を消耗して標高差100~150mを登るのがやっと、30~40分おきに休憩をとりながら必死に斜面を登る。体力に見合わない荷物を担いできただけに何度も「もう無理!」とつぶやいたが、明日の朝の景色を思い描いて「絶対に登る!」という気持ちを抱きつつ山頂を目指す。中腹の平坦地を超えてようやく富士山の眺望が得られる山頂直下の笹原に抜け出たのはもう午後の7時だった。もうオリオン座と冬の大三角形が富士山の山頂を超えて高く昇っている。雲の流れゆく空だったが星の輝きは美しい。山頂に到着した頃にはきっとオリオン座と冬の大三角形は富士山と一緒に撮影できない位置まで昇ってしまっているだろうから、ここで三脚とカメラをセットして撮影しておくことにする。
富士山頂に昇ったオリオン座と冬の大三角形。時間は午後7時、雲が流れて行くが空は晴れてきた。
冬の大三角形と駿河湾の灯り。横位置にすると10㎜広角レンズでもオリオン座が一部切れてしまう。
午後8時、やっと雨ヶ岳山頂に到着した。ヘトヘトだし腹も減ったがテント設営の前にまずは撮影だ。富士山の裾野に雲が湧いており、いつ暴れ出して富士山を隠してしまうかわからない。見えるうちにまずは30分ほど撮影してテント設営し、ようやく夕食となる。
やっと山頂に到着、午後8時。
ダケカンバの空に輝く星々。右側の木の枝の間に輝くのがおおいぬ座シリウス、左の町灯りをおおった雲の上に昇って来たのが木星。
食事を終えて10時ごろテントの外に出てみると雲が湧き、富士山は隠れてしまっていた。明るい星は木星。
木星が富士山の上まで昇ったところでこの構図で撮りたかったのだが、残念ながら富士山は見えず。
11時ごろまで待ってみたが空はますます雲が広がり星は見えなくなってしまった。オリオン座の大星雲でも追尾撮影しながらボーグ天体望遠レンズに新たに装着したフラットナーという装備の焦点微調整を行っておきたかったのだが出来ずに終わってしまった。明朝は4時半ごろに富士山の上に天の川が昇って来るはず、そして本命の月齢28の細月は朝6時ごろに富士山頂に現われる。明日の景色を夢で描きながら、目覚ましを4時20分に合わせて寝る。
朝霧高原でティアラ富士撮影後にそのまま登り始めるはずだったのだが、先日ようやく車が修理から戻ってきたばかりで登山靴を積んでくるのを忘れてしまった。止む無し、一旦自宅に戻り態勢を整えて再出発。今回は静岡側の根原から端足峠経由で山頂に至るいちばん楽そうなルートを選択した。歩き始めたのは午後1時半ごろになってしまう。5時間を予定して6時半ごろに山頂到着の予定だ。
A沢貯水池付近から見る富士山。空は霞んでいるが富士山は見えている。明日の天気予報では午前6時ごろから晴れ。
端足峠から見る富士山。ここまでは予定通りの2時間。
端足峠の樹氷。曇り空なのが残念。
端足峠付近の樹氷。積もった雪が解けてまた凍り付いたのか、キラキラと輝く樹氷が出来上がっていた。
凄い樹氷。八ヶ岳の樹氷とはまた違う。
端足峠まではほぼ順調に歩いて2時間で到着した。しかし、ここまでで重い荷物に足はだいぶ疲れてきた。重いザックを下して小休止した後、この界隈の撮影場所をチェックするため一旦竜ヶ岳側に偵察に行く。樹林帯の中ではあるが、切れ間から富士山の見える場所が何ヶ所かあり、今後のダイヤモンド富士撮影の際に使えるかもしれない。
端足峠の界隈は竜ヶ岳と雨ヶ岳の間にあり雪や風が吹き付ける気象条件の厳しい場所なのだろうか、この界隈には見事な樹氷が残っていた。特に雨ヶ岳側の樹林帯の中はまるで樹氷のトンネルのようになっていた。そのトンネルをくぐり抜けると、いよいよ雨ヶ岳への急登が始まる。
始まった。雨ヶ岳の急登。トレースがあるのは良かったが緩い雪はアイゼンが効きにくく、踏ん張ってもずり落ちてしまい悪戦苦闘。
急登の途中から見る富士山。
もうすぐ中腹の平坦地だが、そこにたどり着く前に日が暮れてしまう。南アルプスの上に綺麗な夕焼け空が広がった。
雪の積もった雨ヶ岳の急登はかなり厳しかった。荷物が軽ければさほど苦労しない登りなのかもしれないが、雪の締りが悪く軽アイゼン装着して踏ん張ってもずり落ちてしまう。体力を消耗して標高差100~150mを登るのがやっと、30~40分おきに休憩をとりながら必死に斜面を登る。体力に見合わない荷物を担いできただけに何度も「もう無理!」とつぶやいたが、明日の朝の景色を思い描いて「絶対に登る!」という気持ちを抱きつつ山頂を目指す。中腹の平坦地を超えてようやく富士山の眺望が得られる山頂直下の笹原に抜け出たのはもう午後の7時だった。もうオリオン座と冬の大三角形が富士山の山頂を超えて高く昇っている。雲の流れゆく空だったが星の輝きは美しい。山頂に到着した頃にはきっとオリオン座と冬の大三角形は富士山と一緒に撮影できない位置まで昇ってしまっているだろうから、ここで三脚とカメラをセットして撮影しておくことにする。
富士山頂に昇ったオリオン座と冬の大三角形。時間は午後7時、雲が流れて行くが空は晴れてきた。
冬の大三角形と駿河湾の灯り。横位置にすると10㎜広角レンズでもオリオン座が一部切れてしまう。
午後8時、やっと雨ヶ岳山頂に到着した。ヘトヘトだし腹も減ったがテント設営の前にまずは撮影だ。富士山の裾野に雲が湧いており、いつ暴れ出して富士山を隠してしまうかわからない。見えるうちにまずは30分ほど撮影してテント設営し、ようやく夕食となる。
やっと山頂に到着、午後8時。
ダケカンバの空に輝く星々。右側の木の枝の間に輝くのがおおいぬ座シリウス、左の町灯りをおおった雲の上に昇って来たのが木星。
食事を終えて10時ごろテントの外に出てみると雲が湧き、富士山は隠れてしまっていた。明るい星は木星。
木星が富士山の上まで昇ったところでこの構図で撮りたかったのだが、残念ながら富士山は見えず。
11時ごろまで待ってみたが空はますます雲が広がり星は見えなくなってしまった。オリオン座の大星雲でも追尾撮影しながらボーグ天体望遠レンズに新たに装着したフラットナーという装備の焦点微調整を行っておきたかったのだが出来ずに終わってしまった。明朝は4時半ごろに富士山の上に天の川が昇って来るはず、そして本命の月齢28の細月は朝6時ごろに富士山頂に現われる。明日の景色を夢で描きながら、目覚ましを4時20分に合わせて寝る。