現在5連敗(もっとか?)中のティアラ撮影にまたまた朝霧高原に出かける。
この日は未明5時ごろに細い月と金星、水星が接近して昇って来る日だったので、前日11時に寝て3時20分起で朝霧高原に出かけるはずだった。ところが、かけたはずの目覚まし時計が鳴らなかったようで(最近この目覚まし時計はしばしばストライキを起こしている!)、目が覚めれば外が明るい。時計を見ればなんと6時を回っている。止む無し、ティアラの撮影だけでもと朝霧高原に出かける。GPSに記録しておいた場所に到着するとティアラ狙いらしき若者が一人、構えているレンズはタカハシ製の天体望遠鏡だ。その場所が剣ヶ峰の真上に太陽が昇る場所だそうだが、私はそこから10数メートル左に寄って剣ヶ峰の少し左から出る太陽を狙う。空には薄雲がかかって条件はいまいちだ。
ボーグ300㎜レンズに今回はフラットナーという辺縁収差を改善させる装置を装着。ピントが合うか心配だったが大丈夫そうだ。
レンズ越しに覗き込んでその時を待っていると、狙った通りの場所、剣ヶ峰の左手の平らな部分に太陽の上部が現われているのが見えた。チカッと光るはずだったのだが、薄雲が邪魔したせいか、円い太陽が見えた。即座にシャッタ-を連写するが撮れた画像は・・・???
狙い通りの場所から太陽が出たがティアラには程遠い。
そのまま連写していると剣ヶ峰の右側からも光が現われたが、割れている様子は全く無い。
多分もう剣ヶ峰の上に太陽が昇ってしまっている。
絞り込んでみると太陽軌道の中心は剣ヶ峰を通っていると思う。
またしても失敗。帰り際に若者に様子を聞いてみると、彼はティアラのことはあまり知らないようで、単に剣ヶ峰から現れる太陽を狙っていたようだ。狙い通りの場所から現れても割れない太陽、もう少し右に寄れば剣ヶ峰山頂の建物で割れるかもしれないが、もう少し左に寄れば平らな部分の左側にある突起で割れそうにも見える。そもそも太陽の大きさが剣ヶ峰の湾曲に合っていないようで、もっと富士山に近付いたほうが良いのではないかとも思える。前途多難なティアラ撮影、もっと簡単に撮れると思っていたのだがそうは行かない。