山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

斑入りの紫色のスミレに出会う 白州町  平成28年4月13日

2016年04月13日 | 花・花・花
 昨年某山からの下山中に斑の入った奇妙なスミレの葉を見つけた。おそらくはフイリフモトスミレの葉だろうと思っていたのだが、それにしては少し葉が細長い。ひょっとしたらこれは紫色の花が咲くスミレではないかと思ったが確信は持てず、しかも山梨県で斑入りの紫色のスミレが咲くという記録は見たことが無い。既に花期が終わっていたので花の咲く時期に確認に行くしか無く、今回訪れてみることとなった。

 北杜市スミレ街道で小雨に降られはしたがさほどの雨では無く、一時的に雨が上がったためこちらの目的地に移動した。林道からさほど距離は無かったと記憶していたのだが、登れども登れども目的地に着かない。GPSの電源を入れて場所を確認すると標高差であと50m強上だ。やっと場所にたどり着きあたりを探すと斑入りの葉が目に付いた。花の着いている株を探すと紫色の蕾が着いていた。まさか、これは・・・周辺を探すと咲いていた。赤紫色の小さなスミレ。まさかの本物だった。斑入りのシハイスミレではないか。昨年長野県の某山にこの花を見るために出かけたが、まさかの山梨の山にもあったのだ。驚いた。


    斑入りの葉っぱと蕾を発見。紫色・・・?まさか??


    開花している花を見てビックリ!


    山梨県にもあった。斑入りのシハイスミレ。


    長野で見たものに比べるとひとまわり小さい。


    葉はたくさん出ているが花は咲き始めたばかりのようで、ポツポツと咲いている。


    驚きの出会い、フイリシハイスミレ。


    葉も花も美しいスミレ。

 やはり怪しいものを見つけたら花の咲く時期に訪れてみなければわからないとつくづく思い知らされた。感動的な出会いとなったフイリシハイスミレ。
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春爛漫 北杜市のスミレ街道を訪れる  平成28年4月13日

2016年04月13日 | 花・花・花
 午後から天候が崩れる予報だったが、お昼頃に空を見上げると雲が広がってはいるものの時折青空が覗かせていた。確認しておきたいスミレがひとつ、できればもう一ヶ所、と、空を見ながら車を白州町に向けて走らせる。ところが、目的地に到着する前に小雨が降り始めてしまう。これは目的地に到着した頃には雨になってしまうかも知れない・・・。ということで、急遽予定地を変更してまだ訪れたことの無かった北杜市のスミレがたくさん咲くという某所を訪れてみることにした。歩くのは登山道では無くて農道なので、傘を差して出発する。


    野焼きの終わった後の畑の土手にはアズマイチゲが咲いていた。天気が悪く花を開いてくれない。


    近くにはイチリンソウの群落。日当たりの良いこの場所では背が低い。


    イチリンソウ


    これでもかというくらいにカキドオシが咲いている。


    ヒメオドリコソウもどっさり。


    黄色いシュンラン


    スミレ(だと思う)はもういいですというくらいに道の脇と土手に咲いている。


    どっさりのアカネスミレ


    イブキスミレもたくさんあるが、花期を少し過ぎている。


    イブキスミレ。側弁に毛が生えていてうらやましい(?)。


    マルバスミレは意外と数が少ない。これは少しだけ葉の裏に毛が生えていて私の頭に近い(?)。


    お目当てのゲンジスミレ。さほどたくさんは無いが見つからないというほどでは無い。


    ゲンジスミレ


    ゲンジスミレ。この花も側弁に毛が生えていてとても羨ましい(??)。


    ゲンジスミレとタチツボスミレ。タチツボスミレは側弁に毛が無くて私の仲間(?)。

 ゲンジスミレのところで写真を撮っていると、地元の方が軽トラックでやって来て何を見ているのかと尋ねられた。平安時代の名前が付いているゲンジスミレという珍しいスミレがあるのだとお話しすると、ここを訪れた人たちが皆同じ場所で立ち止まっているので不思議だったと話していた。この方はこのあたりの畑の持ち主さんで、農道の草刈りや野焼きもこの方がやってくれて管理しているそうだ。おかげでこのようにたくさんの花が咲いてくれる。感謝の言葉を述べておいた。

 小雨が降ったり止んだりだったが、場所を変えて別の農道を歩いてみた。するとそこには・・・驚くほどのゲンジスミレが咲いていた。気が付けば歩いている農道の真ん中にも咲いているではないか。足元を良く見ながらそっと歩いてこの可愛らしい花を堪能させてもらった。


    大株のゲンジスミレ発見!と思ったら、あたりにたくさん咲いていた。小さな株が足元にも咲いていて、注意しながら歩く。


    先日訪れた虫花師匠御用達の場所も見事だったが、それに匹敵するくらいにこの場所も凄い。


    ゲンジスミレ。葉の裏側が茶色い。


    こんな田舎の田園風景が広がる場所に咲いているこの雰囲気が素晴らしい。

 初めて訪れた北杜市某所のスミレ街道(と私が勝手に呼んでいる)だが、想像していた以上にたくさんのスミレや花に出会うことができた。満足。

 天候がなんとか持ち堪えそうなのでもう1ヶ所訪れたが、そこでまた驚きのスミレと出会えた。(後日。)
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着生植物を探しに行くが・・・完全敗退 御坂山系某山  平成28年4月某日

2016年04月13日 | 番外編
 以前にこの山で木の上を見上げていたところ、偶然ヤシャビシャクという着生植物が着生しているのを目撃した。そろそろ花が咲いている頃だと思う。うーさんを誘って探しに出かけるが、あいにくこの日は天候が悪く、登山口に到着すると小雨が降っていた。しかも見上げる山の上は黒い雲におおわれている。こんな天気で見つかるのか?と思いつつも、登山口に到着したからにはもう引き返せない。カッパを着てせっせと山頂付近のブナの森を目指す。


    視界悪過ぎ。何も景色が見えない。


    木を見上げても霞んでいて何だかさっぱりわからない。


    着生植物か?と思ったがどうやら苔らしい。


    これも苔。


    これも外れ。


    これはサルオガゼか?

 苔の付着している大きな木を見つけては上を見上げるが、結局は何も見つからず。それどころか霧で視界が悪く上のほうまでは望遠レンズで覗いてみても何だか全くわからない。小雨がやや強く降り出し、あっけなく敗退・下山となった。


    部分的に保護ロープが張られていた。


 おそらくはどこかにヤシャビシャクをはじめとする着生植物があるのだろうが、そもそもこんな霧のかかった見通しの悪い日に探しに行くこと自体が間違っていたようだ。ヤシャビシャクは葉がやや大きく目立つので見つかるだろうと思ったのだが、甘かったようだ。
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