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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

見事なり、キ・バナ・ノハナ・ネコ・ノメ 山梨県県境の山  平成28年4月24日

2016年04月25日 | 花・花・花
 山梨県には無いと言われていたこの花が県境の尾根咲くと聞き、以前から行ってみたいと思っていたが、移動距離が長くなかなか機会が訪れなかった。県境ではあるのだがひょっとしたら県境を越えて山梨県側にもあるのではないかということで、今回はその調査も兼ねて出かけてみた。

 天候はあいにくの曇り空で、いつ雨が降ってもおかしくないような空模様だった。それほど難しくない山という認識だったが、実際に歩いてみると岩場があったりザレ場があったりロープが付いていたりと、そんなに楽に登らせてくれる山では無い。


    登り始めてさっそく足元に小さなスミレがお出まし。トウカイスミレ。


    中腹のブナ林を見上げると、苔の生えた大木の上のほうに何か葉が出ている。こんな時に限って望遠レンズを持って来ていない。


    トリーミング画像。これは着生植物のヤシャビシャク(ユキノシタ科 スグリ属)。準絶滅危惧種(NT)。


    木の又のところに着生したヤシャビシャク(トリーミング画像)。


    大きな株を見つけたが、遠いうえに木の枝が邪魔してうまく捉えられず。


    ロープのある岩場。


    ザレ場。後続者には簡単に追い抜かれる。相変わらずの鈍足。


    急登のピーク


    谷を見下ろす。まだ残雪がある。

 何ヶ所かロープ場を登り、コブをいくつか越えてようやくたどり着く山頂。そして遂に、お目当てだった黄色い花の群落に出会うことが出来た。思っていたよりも大きな群落を形成していて数もあったが、咲いていたのはこの1ヶ所だけだった。


    登山道脇にヒメイチゲが咲いていた。


    小さくて可愛らしい花。


    ヒメイチゲ


    足元に黄色い花。しかしこれはネコノメソウ(イワボタン?)。


    後ろを歩いていたうーさんが「黄色い花が咲いている」と言うので、足元を見れば・・・ありました。キ・バナ・ノ・ハナ・ネコノメ。 


    群落を形成。


    キ・バナ・ノ・ハナ・ネコノメ


    岩交じりのややザレた斜面にたくさん咲いている。


    濃い黄色で可愛らしくて美しい花。


    斜面を見上げればその辺り一面に群落を形成していた。


    素晴らしい。ここはキバナの楽園。

 その花の可愛らしさ、奥深い山上の斜面に咲くその森の雰囲気に溶け込んだ美しさ、すっかり魅了されて大満足だった。


 下山後、川沿いの梅の木を覗き込んでみると、やはり黄色着生ランが咲いていた。spiderランもいるがどちらも株が小さくて数はあまり多くない。


    やはり居ました、カヤラン。川沿いにある梅の木に着生していた。


    ちょうど満開、これもまた美しい花。


 GPSで座標を記録し、帰って来てからその座標をカシミール3Dに投影してみると、歩いた感じでは尾根の他県側と思っていたのだが座標では山梨県側だった。しかし、この場所を山梨県としてこの花を山梨県に咲いている花と言うには少し無理があるような気がする。ひとまずはミッションクリア。
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カ・ク・マ三昧 しかしこれは本物なのか??  平成28年4月23日

2016年04月25日 | 花・花・花
 山中湖のパール富士敗退後、石割山でも富士山が見えず、眠い目をこすりながら上九の湯に到着した。風呂に入る前に花見隊のみちほさんに連絡をとると、次の場所に向かって現在移動中とのこと。カ・ク・マ・スミレは見られたかどうか聞くと、先週見つけた2株は見たが、他はアカネと区別が出来ないとのことだ。他にも数株蕾だった株があったはずで、そんなはずはないだろうと自分の目で確かめたくなった。入浴して仕事を片付けて現地に向かう。

 先週よりもアケボノスミレがたくさん咲いていた。現地に着いて驚いたことに先週は5~6株と思っていたのだがさらに株が増えて蕾も出ている。葉茎の長いそれらしいスミレは10株以上出ている。こんなにたくさん出るものなのか?良く見るとアカネとカクマの中間のような中途半端に葉柄の長い株もある。


    先週見つけた株。長い茎の花とすらりと伸びた葉柄、葉の裏が少し黒っぽくてこれは間違いなくカクマだと思うが。


    上と同様、アカネ型のカクマだと思う。


    こちらがアカネスミレ。葉の形や葉柄の長さが全く違う。


    典型的なアカネスミレ。


    先週3株見つけた場所はさらに1株増え、4株の他に葉っぱだけのものが数株。左下の株は葉裏がやや茶色。


    別角度から。長い葉柄、株によっては少し茶色い葉裏、細長の花。


    しかし、この株だけを見ると・・・ちょっと変わったアカネスミレ・・・と言っても良さそうに見える。


    これも葉柄は長いが、花はまるでアカネスミレ。こんなアカネスミレもあると思うのだが・・・。


    これも葉柄は長いが、アカネと言われればそんなふうにも見える。


    これも同上。


    葉柄が長くて少し花弁がふっくらした株。


    アカネ・・・と呼ぶには少し違うように見える。


    この花はまるでアカネに見えるが葉と葉柄はちょっと違う。


    これは葉の裏が茶色っぽくて、カクマだと思うが・・・確信は持てず。


    お~い、アンタは何者なの??

 ネットで調べるとこれらのスミレとほとんど同じ(ように見える)ものがカ・ク・マ・スミレとして載っているのだが、どうにも確信が持てない。少し藪っぽいところに生えたアカネが背伸びしただけのようにも見えてくる。いくら観察しても答えは出ないだろう。こんな時は他力本願、このページをご覧になっている方の意見を聞かせていただきたい。それと、スミレに詳しい方をお呼びして鑑定していただくのも解決策のひとつだと思う。このスミレたちはどっち??

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